エンジンカバーの着脱まで実現!
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEOの、7-8月の新製品予定が届いたので、その中から気になるアイテムをピックアップしてご紹介しておこう。同社ではマツダRX-8を完全新金型で再現、8月に発売となるとのことである。
マツダRX-8は、現在のところ、スポーツカーとしては最後のロータリーエンジン搭載車である。ロータリーは近頃、ハイブリッド車の発電用エンジンとして復活を果たしたが、それはもちろん、コスモスポーツ以来脈々と続くロータリースポーツの文脈とは異なるところにある。それはともかくRX-8は、2003年に登場、その後10年の長きにわたって生き続けたモデルであった。
車名からも窺われる通りRX-7の後継車的存在ではあるが、2シーター(ほぼ)のクーペではなく、もはや4ドア・4シーターである。ただし、観音開きとなるそのレイアウトは後部ドアを補助的なものとしており、2ドアクーペのようにも見えるものであった。エンジンは13B-MSPを搭載、ハイパワー版(250ps)とスタンダード版(210ps)の2種類を設定していた。モデルライフ中、様々な変更やモデル追加があったが、2008年のマイナーチェンジでは主にフロント周りのデザインを大きく変更、これを境に前期/後期と分けて認識されている。
後期型を再現、「日本車の時代」シリーズからもリリース
このたびトミーテックが製品化するのはこの後期型で、ご覧の通りそのプロポーションから細部まで抜かりなく再現されており、それだけでも見逃すことができないが、最大の驚きは、ボンネットが開閉可能で内部のエンジンも再現、さらにエンジンカバーが着脱可能となっていることである。トミカリミテッド ヴィンテージ/同NEOでは、同様にエンジン再現を盛り込んだモデルがいくつか存在するが、このRX-8はその中でも特にうれしい例となるだろう。
バリエーション展開は様々に行われるものと思われるが、まず発売となるのは写真の赤、銀の2色である。赤は2011年式のType RSで通常品、銀は2012年式のスピリットRだがこれは「日本車の時代」シリーズからのリリースとなる。価格は前者が3,740円、後者が4,180円、いずれも2024年8月発売予定だ。なお、写真は試作品のため、実際に発売となる製品とは異なる部分も含まれうる点、ご留意いただきたい。
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