成熟のピークに達したいまこそ新車買い!
本当に良いクルマというのは何万ピースものパズルが完成したようなもので、1ピースや一部の見栄えの良さで語ることは難しい。ベーシックなコンパクトハッチのゴルフが万人に支持されるのは動的/静的性能の総合力によるもの。世界の自動車メーカーのFF車のベンチマークとされるゴルフは、ペダルやステアリングの質感や操作フィールの統一感にまで目が向けられ、実用をカタチにしたフォルムは世代を超えて愛されている。そんなゴルフは本国では7から新世代の8へと世代交代し、日本での販売も終了間近だが、成熟のピークに達した新車で買うのも賢い選択。それなら“いま”なのだ。
2013年に日本上陸を果たしたゴルフ7は、新世代のMQBプラットフォームの採用やダウンサイジングエンジンの搭載などにより、それまでも最良と言われていた走行性能や環境性能がさらに進化。2017年のマイナーチェンジではデジタル化も進み、インフォテインメントシステム(これがまた先を行きすぎていないのが万人に優しい)や運転支援技術の採用などにより商品力を強化。巷ではゴルフ7.5と呼ばれるほど深化した現行型はいま乗ってもホッとするホーム的な存在。パズルはほんのわずかな隙間もなく完成している。
飯田裕子/Y.Iida
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