’36年製「MG SA ティックフォード ドロップヘッドクーペ」、’58年製「メルセデス・ベンツ190 SL」などが出品される自動車専門オークション
英国およびヨーロッパで最も長い歴史を持つ自動車専門オークションハウス「H&Hクラシックス」は、英中部「バクストン (Buxton)」で開催される、今年最後のクラシックカーオークションで2024年を締めくくる。11月27日(水)に「パビリオン・ガーデン」で開催される「ウィンター・クラシックカー・セール」では、135台のクラシックカー、コレクターカー、パフォーマンスカーに加え、プライベート・ナンバープレートも出品される。
H&Hクラシックスのセールス・マネージャー、ジェームス・マクウィリアム氏は「忙しい一年でしたが、バクストンオークションで2024年をスタイリッシュに締めくくることを楽しみにしています。シングル・オーナーや希少モデルを含む、”新しい家を探している”素晴らしいクラシックがあります」と話す。
中でも注目は、わずか12台しか製造されなかった右ハンドルモデルのうちの1台、希少な1975年式「イソ・レーレ スポーツ」である。落札価格35,000ポンド(約685万円)から45,000ポンド(約880万円)と推定されるこのモデルは、イタリアのエキゾチカと米国のV8パワーを融合させたもので、「アストンマーティンDBS」や「フェラーリ365GT 2+2」の信頼できるライバルである。
このセールに加わるのは、1936年式「MG SAティックフォード ドロップヘッドクーペ」で、30,000~40,000ポンド(約587-783万円)の値がつくと見積もられている。こちらも希少なモデルであるが、過去に数回のレストア作業が施されており、オリジナルの販売インボイスを含むヒストリーファイルと共に提供される。
1972年式の「BMW 3.0 CS」は、家族で長く所有されている、今回40年を迎えるさらに望ましいモデルで、45,000-55,000ポンド(880-1077万円)と見積もられている。古い大規模なレストアの恩恵を受けており、オリジナルのグリーン・ログブックとサービス・ブックが付属する。
一方、最も高値で取引されると予想されているのは、1958年式「メルセデス・ベンツ190SL」で推定70,000-90,000ポンド(1371-1763万円)、1965年式「ジャガーEタイプ 4.2クーペ(右ハンドルモデル1,583台のうちの1台)」で推定60,000-70,000ポンド(1175-1371万円)。
そして2002年式BMW Z3 250カリフォルニア・スパイダー・エボケーションで推定60,000-70,000ポンド(1175-1371万円)、1968年式「メルセデス・ベンツ280SL」で推定60,000-80,000ポンド(1175-1567万円)である。
メルセデス・ベンツは1983年式「500SL」を出品し、35,000-45,000ポンド(686-880万円)での落札が推定される。走行距離も少なく、新車からの保証距離は2万マイル(約3万2千km)以下、オーナーは2人のみとなっている。
ジャガーEタイプのエンスージアストには、もう一台の入札例がある。今回は1971年式「V12クーペ」、マニュアルギアボックスで、ジャガー・ヘリテージ・サーティフィケイトを含むヒストリーファイル付きだ。
マクウィリアム氏は「バクストンでのオークションはいつも人気があり、今回もさまざまなロットがハンマーにかけられるので、多くの関心を集めると確信しています 」と付け加えた。
すべての出品物は、バクストンのパビリオン・ガーデンズで26日(火)正午から、27日(水)午前9時から直接見ることができる。入札希望者は直接来場するか、オンライン、電話、または委託入札を利用のこと。
www.handh.co.uk
H&Hクラシックス
1993年に設立されたH&Hクラシックスは、英国およびヨーロッパで最も長い歴史を持つ自動車専門オークションハウスである。クラシックカーやコレクターカー業界における数世紀にわたる市場専門知識を結集し、買い手と売り手に最高レベルのサービスを提供し、簡単で楽しい経験を保証することを誇りとしている。
過去31年間で、1960年型「フェラーリ250GT SWB」、1968年型「ロータス49B」、1996年型「スバル・インプレッサWRC」、エリザベス女王のダイムラー、フィリップ王子のラゴンダ、アン王女のベントレーなど、クラシックモーターサイクル、自動車、競技用自動車、王室御用達の車などの世界記録的な価格を達成している。