Custom 5/930ターボ以来の憧れのモデル
ポルシェ911というクルマは、僕にとっては昔懐かしい(けど今でもどこか引きずってる)スーパーカー・ブームの頃に930ターボに惹かれて以来の憧れ、である。にも関わらず一度もそのキーを自分のものにしたことがないのは、いうまでもなく脆弱なフトコロの問題。それでもナローの初期から最新の992まで嫌いなタイプというのがなく、50半ばになって今でも“いつかは”を夢見てるというのだから始末に負えないといえば始末に負えない。けれど、そんな夢を見続けさせてくれるというのも911らしいところだと思う。
若い頃は−−というか10年くらい前までは、戦闘的なモデルがとりわけ好きだった。でも、時代が進んで自分の好みやクルマに求めることが少しずつ変わって、ここ数年はカブリオレがいいな、と感じてる。理由は“911という文化”をできるかぎり気持ちよーく味わいたいからだ。近頃ではかなり少なくなったけど、911というクルマはドライバーのオデコに“若気の至り!”とでも書いてありそうなシャコタンにつつかれがち。意外と鬱陶しい。ところがこれまでの長年の試乗の仕事で、カブリオレに乗ってるときにはそれがないことを学んだ、というのがひとつ。最初からヤル気ナシ、と見なしてくれるからだろう。そして何より大きいのは、オープンエア・モータリングの気持ちよさ、だ。それは何にも代えがたい。
そんなところから僕が選んだのは、カレラ・カブリオレだ。“S”でも“4S”でもなく“素”を選ぶのは、385psに450Nmでさえ滅多なことじゃ使い切れないのを経験で解っちゃってるから充分だってこと。駆動は後輪だけの方が“らしい”と感じられること。それに何より小径コンプレッサーに低ブーストの方がフィーリングがシャープかな? と思えること。誰かと競ったりラップタイムを削りたいなら別のチョイスをするけど、そんな気は端からないのだ。
ボディカラーはナイト・ブルー・メタリックで、トップのカラーはブルー。車体と幌が最も共色に近いマッチングのよさを見せるし、派手さがなくて落ち着いてるのがいい。存在として華やかなクルマは色目で抑えてバランスを取る、というのが僕の基本的な好みだ。だからサイドミラーはボディと共色のものをチョイス。リアバンパーの上のロゴは“911”だけのシンプルなものにしたい。唯一、サイドスカートだけはスポーツデザインのものを選んでいるが、それは横方面から見たとき、姿が引き締まって感じられるからだ。
インテリアは贅沢だけど、トリュフ・ブラウンのクラブレザーを選びたい。深いブルーの外装に最も似合うと思うし、好きな色なのだ。だからレザーインテリアパッケージもレザーインナードアシルガードもレザーサンバイザーも、シートベルトも、同じ色で統一。幌を開けたら「おっ?」だろう。
タイヤとホイールはあえての標準、前19インチ+後20インチ。ロングを走りたいタイプなので、ここは快適性を重視。メモリーパッケージ付きの14ウェイ電動スポーツシートを選んだのも、ステアリングをヒーター付き、シートをベンチレーション付き、ミラーを自動防眩式にするのも同じ理由だ。運転支援系は基本的には不要だが、免許証を守る意味でもクルーズコントロールだけはとりあえず備えておこうかな、ぐらいな感じだ。
競うつもりはないとは申し上げたけど、走りの楽しさと気持ちよさはキッチリと満喫したい。だからスポーツエグゾーストシステム(テールパイプはシルバーね)、スポーツクロノパッケージ、パワーステアリングプラスは当然選択。
さて、できあがった僕の992カブリオレは……意外と平凡かも。でも、その分、長く乗れそう。
■Name/嶋田智之
■Age/55歳
■Model/911カレラ カブリオレ
■TOTAL/19,657,415円
■Body Color/ナイトブルーメタリック
■Roof/ブルー
■Interior/トリュフブラウン
■基本価格/15,888,889円
■オプション総額/3,768,526円
【Option List】
・エクステリアカラー(ナイトブルーメタリック)/206,759円
・幌(ブルー)/0円
・インテリアカラー(クラッブレザー、トリュフブラウン)/899,352円
・スポーツデザインサイドスカート/177,223円
・エクステリアミラー(塗装済み)/89,630円
・911ロゴ/0円
・8速ポルシェドッペルクップルング(PDK)/0円
・スポーツエグゾーストシステム(シルバーテール)/433,890円
・スポーツクロノパッケージ/388,056円
・パワーステアリングプラス/43,797円
・19/20インチホイールCarreraホイール/0円
・LEDヘッドライト(PDLS Plus含)/165,000円
・自動防眩ミラー/91,667円
・アダプティブクルーズコントロール/283,149円
・14way電動スポーツシート/376,852円
・シートベンチレーション(フロント)/177,223円
・スポーツステアリングホイール(ヒーター付)/44,815円
・トリュフブラウンシートベルト/73,334円
・レザーインテリアパッケージ(インテリアカラー)/178,242円
・レザーサンバイザー/69,259円
・インナードアシルガードレザー/70,278円
■関連記事
- 「北京モーターショー2024」をポルシェが席巻!? 「タイカン」と「マカン」でワールドプレミアを飾る
- 本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
TAG :
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>