溶けるプロの傍観者
チャオチャオー!
「目指せWRC!」現地ナマ出しリポートの2回目……(1回目はコチラ)なのですが、実はもうとっくに現地を出ておりまして、東京に戻る経由地のパリ・シャルル・ド・ゴール空港からこれを送信してます。
というのも、昨日はケータイの電波がビミョーで入ったり入らなかったりで小さなパドックにある大きなバールのWi-Fiに頼ってたんですけど、ランチが終わった辺りからどうやらヤツは昼寝に入ったようで、いきなり働かなくなって通信途絶。それじゃホテルからだと思ってたら、僕の部屋ではケータイの電波はチカラ仕事を拒むような微弱さだし、Wi-Fiは繋がってるくせになぜか働かないという性格の悪さ。ほぼパーフェクトな通信難民だったのでした。
かおるちゃんんん、遅くなぁってゴメンよぉ~♪
という曲を御存知の方は結構なお歳かとも思うのですが、何はともあれ遅くなっちゃってゴメンナサイ。そんなわけで、あらためまして……ボンジュー!
さてさて、「カステッロット・ディ・ブランドゥッツォ」という舌を噛みそうな長ったらしい名前の村にあるサーキットは、クルマのレースをするには狭いけど、アバルト124ラリーなら6速まで入るストレートもあれば、普通のクルマなら1速まで落とすか2速のまま行くか悩むような小さいコーナーから3速全開で抜けていったり4速全開から回り込んでいったりするコーナーが巧みに配されている、かなりテクニカルなコース。なので、走ることを楽しむにもうってつけだし、当然ながら今回のようなテストにもマッチングはよさそうです。 眞貝選手はアバルト124ラリーでおよそ25分ほどの走行を、午前中1回、午後3回の計4回行いました。
ううう……溶けていくアイスクリームはきっとこんな気分なんだろうな……と最初の走行もはじまってない段階で、プロの傍観者であるシマダは早くもイヤになって次第にグロッキーへと向かっていったほどの壮絶な暑さの中、眞貝さんはケロッと涼しい顔して、淡々とテストをこなしていきます。
あくまでもアバルト124ラリーという競技車両のポテンシャルを探り、ドライバーとして感じたことやデータを日本に持ち帰ってmCrtのボスに報告し、今後を決めていくためのテスト。走行ごとに色々な走らせ方を試していることもあってラップタイムなんぞに意味はありませんが、走行の回を重ねるごとに速くなっていくのがわかるくらい。ベルニーニ・ラリー・チームのデータ・エンジニアであるアンドレアさんが、124ラリーの現在のセットアップや仕様の状態から最も理想的と思われる走らせ方を提示し、眞貝さんの走行ロガー・データと見較べながら細かなレクチャーをすると、次にはそこをキッチリと詰めてくるあたり、さすがです。
プロの傍観者はずっと同じ場所で脳天と顔面から溶け出しながら眞貝さんの走りを眺めていたわけですが、この周回をタイヤのグリップの限界の上に載せて走ってたかと思ったら、次の周回には軽くリアをスライドをさせながら走ったり、目の前をゼロカウンターで4輪を微かに滑らせながら抜けていったと思ったら、遠くに見える小さなコーナーをスピンターンかと思うくらいの豪快なドリフトでクリアしたり、かなり本気で攻めてる様子がうかがえました。クルマにある程度慣れてからはスピンも2回ほど。クルマは限界を超えないとスピンなんかできないわけだから、そんなところからもわかるでしょ? かなり見応えありましたよー。こっちは熱中症寸前だったけど……。
そして時を同じくして、mCrtの母体であるチンクエチェント博物館主催の“イタリア自動車趣味満喫ツアー(?)”が行われており、その参加者の皆さんが眞貝さん応援団として駆けつけてくれました。暑いのに……。虫がたくさんなのに……。それにはインド人もビックリ……じゃなくてイタリア人もビックリ。
ベルニーニというチームはイタリアではかなり有名で、ここで走りたい人はたくさん。当然ながらテストなんて日常茶飯です。けれど、テストにこんなに応援が来るなんて信じられない、しかも遠い日本から、まわりに何もない田舎の村なのに……ってな様子でした。
ちなみに花柄のハワイアンシャツを着てるのは、今回の日本側の関係者。後列向かって右はプロのラリー・ドライバーであり今回のコーディネーターでもあるマニュエルさん、その左はmCrtとチンクエチェント博物館の現地スタッフとして何から何まで動いてくださってるアンドレアさん、そして前列は羽田空港でチェックインするときに航空会社の日本人スタッフからなぜか英語で話しかけられるプロの傍観者(笑)、です。……このシャツ、いい感じでしょ? mCrtのスポンサーであるハワイのJAMS / Surf Lineのもの。あまりに気に入っちゃったので、譲ってもらったのでした。ますますナニ人なのかわからなくなった、とヒジョーに好評です……。イタリア現地リポート③に続く
■関連記事
TAG :
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>