キャデラック CT6 vs マセラティ・クアトロポルテS、もはやドイツ車優位説は過去のこと、アメリカ車とイタリア車の底力に脱帽!【清水和夫のDST】#83-1/4

古さを感じるものの、官能的な走りのクアトロポルテ

クアトロポルテのプラットフォームは古さを感じるものの、それを差し引いても余りある官能的な走りは健在だった。イタリア人はとにかくアンダーステアを嫌うので、ステアリングのタッチは独特だ。
同車もその例に漏れず、アクセルペダルよりもハンドリングに魂が宿っているのではないか? と思わせる操作感を持つ。そう考える理由は、ダブルレーンチェンジで見せた不思議な身のこなしにある。まさにイタ車マジック。前後重量配分がほぼ半々(51:49)なので、フロントの慣性モーメントが小さく、あっという間にレーンチェンジが完了する。
ステアリングホイールにウッドを使うなどして、インテリアはビジュアル的にも無機質なドイツ車とは差別化されている。マセラティは「ステアリングは人とマシンを繋げる大切なインターフェイス」と考えているに違いない。
とはいえ、イタリアのクルマは理解に苦しむところもある。クルマ好きには刺さるものの、実用車としてはいささか首を傾げたくなる点もある。例えば伝統的なFRだけでなく、クアトロポルテはもっとAWDの存在をPRしたほうがいいかもしれない。もしもフェラーリGTC4ルッソの4ドア版があったら、良い意味でヤバイと思うのは私だけではないだろう。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2017年9月号より転載

■関連記事

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!