両車とも個性を存分に発揮したハイレベルなパフォーマンスを披露
C220dのアイドリングは、最新ディーゼルと比べて音や振動がやや気になった。だがスロットルを踏み込むと、発進からグッとトルクが出る特性は魅力的。しかも、新開発の9速ATは発進時のトルクコンバーターがエンジン特性と合っていて、加速も切れ目なく続くので満足できる。しかし、エンジン回転数の上限は4600rpmくらいで、車速が上がるほどトルクよりもパワー(仕事率)が勝り、ディーゼルよりもガソリンエンジンの方が有利となるだろう。ブレーキテストの一回目は路面が冷えていたこともありバイト感が足りなかったが、暖まれば期待通りのブレーキ性能だった。CクラスのABSは、右足にペダル振動を感じるものの、音が耳に伝わってくることはなくプレミアムなABSといえるだろう。
MERCEDES-BENZ C220d
●加速:0.31G(★★★☆)
●減速:0.87G(★★★)
ディーゼルと比べ、ガソリン1.4L TSIはトルクで負けるが回転の伸び感が期待できる。だが発進時はトルクが小さく、しかもクラッチの滑りを防ぐためにエンジンは少しストール気味だ。タイヤが数回転するとガソリンターボとDSGが元気になり、変速はきわめてダイレクト感に溢れ、7速の多段化ギアを有効に使える。これらを総合すると、非常に愉しい走りを体感することができ、これはC220dでは感じられないフィーリングだ。0→100km/h加速の平均加速GではC220dに対して0.03G負けてしまったが、60km/h以上の車速になるとガソリンターボの方が有利だった。ブレーキは1回目も2回目もよく利き、バイト感も期待できた。ABSはペダル振動と音が伝わってくるので、少々煩わしく感じてしまった。
VOLKSWAGEN PASSAT
●加速:0.28G(★★★)
●減速:0.97G(★★★★)
- 1
- 2
■関連記事
- Cクラス、クロスオーバーモデル初の限定モデル!メルセデス・ベンツ、「C220d」の特別仕様車「ナイトスタイル」発売!
- 【海外試乗】パサート史上最大のボディサイズとなった完全無欠のミドルクラスワゴン「フォルクスワーゲン・パサート eハイブリッドRライン」
関連記事
BMWとメルセデス、2台持ちするのならどんな組み合わせにする? 3名のジャーナリストが出した回答は?
BMW
2024.07.20
これはエンジンとモーターのいいとこどり! PHEVモデルが復活した「フォルクスワーゲン・パサートGTEヴァリアント」は環境性能だけでなくスポーツ走行も楽しめる万能ステーションワゴン
フォルクスワーゲン
2022.06.06
これはSUVとワゴンのいいとこどりだ! 「メルセデス・ベンツC220dオールテレイン」国内試乗
メルセデス・ベンツ
2022.03.29
【スクープ】VW初のフルEVセダン『エアロB』市販型、「革命的なプレミアムクラスのサルーン」になる!
スクープ
2022.02.03
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>