神様=ローブ様! カメラマン山本佳吾の【WRCエスパーニャ】漫遊リポート

まさかの雨! まさかのローブ!

スペインの特徴というと、ポルトガルと同じく熱いギャラリーが多いこと。そりゃまあマタドールとフラメンコの国ですからねえ。他所のラリーよりもコースに近いところで観戦しているギャラリーが明らかに多いんです。それが原因で警察が出動したり、最悪なのがステージがキャンセルされたりなんてことも。昔は当たり前の光景だったけど、最近はラリーに限らず、世知辛い世の中になりました。
そして、ゴハンが美味しいこと! ラリー観戦とスペイン料理は切っても切り離せません。レースと違って待ち時間が長いラリー。やることと言えば酒飲むかメシ食べるかですからね。ステージ近くのバルやレストランはギャラリーでいっぱい。

店内に入りきらず、外にもお客さんがいっぱいです。みんな飲んでるけど帰りの運転は大丈夫なのかなぁ?

今年は例年以上にギャラリーが多く、あっちこっちで大渋滞。かなり時間に余裕を持って移動してたんだけど、それでも渋滞に巻き込まれて間に合わなかったステージもありました。グーグルマップを活用して、とにかく裏道へ逃げて頑張りましたよ。とんでもない道に案内されたりもしたけど。海外での観戦の際はカーナビやグーグルマップを使いこなすことが重要です!

この場所はまだマシなほう。このあとステージ手前約2kmでクルマが全く進まなくなりあきらめました。

で、大渋滞が起こったって選手は時間までに次の場所にたどり着かねばなりません。そんな時どうするかというと、反対車線を爆走したり、追い越しまくったりするわけです。国によっては警察車両が先導してくれたりもするんですけど。ただ、あまりにご無体な走りをしていると、捕まってしまうんですねえ。個人的には取り締まりするんじゃなくて、先導してあげるくらいの配慮があってもいいと思うんですけどね。

ということで、あまりに無茶がすぎるとこのように捕まってしまいます。

トップカテゴリーの走りもスゴイけど、ボクは下位カテゴリーの走りを見るのが好きなんです。とくに若手ドライバーが凌ぎを削るクラスとかは、見ててハラハラして楽しいものがあります。この中から将来のワークスドライバーが出てくるやもしれませんし。ラリー・エスパーニャでは、スペイン、ポルトガルで開催されているプジョーラリーカップ・イベリアが併催されていました。208R2のワンメイクで参加者は若手が中心。ここを卒業してジュニアWRCにステップアップ。その後WRC2へ、というのが流れかな。ま、中には若くしていきなりWRC2に参戦して勝ってしまうロバンペラの息子みたいなのもいるわけですが。

プジョーラリーカップのサービス風景。手前の黄色い208はRACC、日本でいうとJAFのような団体がサポートしています。JAFもこういう活動してくれたらいいのになあ。

ラリーGBに続いてWRC2で2連勝のロバンペラ。末恐ろしい18歳です。

ところでスペインっていうと、温暖な気候で天気もよくて、みたいなイメージじゃありませんか? 実際一昨年に行った時はそうだったんですけど、今年は土曜日だけめちゃくちゃ寒くてしかも雨。荷物を減らしたくて上着をケチってたボク。寒かったー(泣)。おまけに、綺麗なターマックで撮影するつもりが雨だし、インカットで掻き出された泥で路面はまるでダート。これじゃ走る方も大変だろうなぁ。

雨だし寒いし、ターマックなのに泥だらけでツルツル。お客さんもカメラマンも選手も修行ですね、こりゃ。

声援がイチバン大きい地元のヒーロー、ダニエル・ソルド(ヒュンダイ)。だけど地元では勝てないんですよねえ。

ラリーのリザルトはというと、なんとなんとローブが勝っちゃいました。若いやつらを差し置いて、スポット参戦のおっちゃんが勝つなんて、これもラリーなんですねえ。え? なんでポディウムの写真がないかって? 実は仕事の都合で日曜の午前中までにロサンゼルスに到着しないとダメで、日曜ド早朝の飛行機で移動してたんです。ロサンゼルスに着いて真っ先にリザルトを確認してビックリ。あー、日曜まで撮影したかったなぁ。

土曜深夜、正確には日曜の午前3時に夏時間から冬時間に変更されました。1時間多く寝られてお得、なのか? 朝5時半発の飛行機だったので起きてたんですけどね。時計が1時間戻る瞬間も見てました。

フォト&リポート:山本佳吾 K.Yamamoto

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