リーフによるEVとバッテリー二次利用への取り組みが評価
日産は、フィナンシャル・タイムズ(FT)紙と世界銀行グループ傘下の国際金融公社(IFC)から「気候ソリューション最優秀賞」を授与された。
この賞は、電気自動車および電力サービス部門における日産の取り組みの中でも、特にV2G(ビークル・トゥ・グリッド:電気自動車から電力系統へ電気を供給)技術とバッテリーの二次利用が評価された。
受賞を受けて、副社長のダニエレ・スキラッチは「このような価値ある賞をいただき誇らしく思います。世界初の量販型電気自動車、日産リーフの発売を通じて、私たちは電動化社会への普及に取り組んでいます。『ニッサン インテリジェント モビリティ』を通じたゼロ・エミッション社会の実現に向けて、日産は今後もこの分野をリードしていきます」と述べた。
このFTとIFCのビジネスアワードは、新興国の開発における画期的なソリューションへの取り組みが対象。過去にはアフリカの太陽光発電設備の効率向上を実現したクロスバウンダリー・エネルギー基金(ケニア、ルワンダ、ガーナ)や、革新的な技術を用いてインド農村部に安全な水を供給したピラマル財団などが受賞している。
V2G技術は、電気自動車のバッテリーに蓄積された電気を地域の電力グリッドに供給することができ、電力の安定供給と持続可能性が高まる。また、電気自動車からの充放電によりグリッドを安定化させるこの技術を通じて、ユーザーは自分たちの電力供給を管理することも可能だ。
バッテリーを二次利用する取り組みでは、リーフやe-NV200から取り外した使用済みバッテリーを家庭やオフィスの蓄電ユニットとして活用。これにより、エネルギーコストの安価な夜間電力や太陽光パネルで発電した電力を、二次利用されたバッテリーに蓄電しておくことができる。
さらに、日産は先日、イギリス市場向けに据え置き型蓄電池日産エナジー・ソーラーを発売。この製品はソーラーパネル、バッテリーおよび家庭用エネルギー管理システムから構成されている。
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