最新号!『Tipo』386号の特集は「I love Japanese cars」。日本は世界屈指のスポーツカー王国! 軽自動車からスーパースポーツまで、各ジャンルにスポーツカーがラインナップされているが、Tipoではそんな世界に誇るジャパニーズ・スポーツカーを大特集。ここではその中身をチラ見してみよう。
20~30代の若い世代のクルマ好きが生まれた頃に作られたジェイズのヤングタイマーを愛する方をご紹介。
相模原市出身のIさん(29歳)は、小学校1~2年生の時から「将来トヨタMR2に乗る」と決めていたのだそうだ。母上が昔乗っていらっしゃったそうで、それを聞いて興味を持ち、ずっと憧れていたとのこと。その後大学生の時にSW20のV型を20万円ほどで手に入れて1年余り楽しんだのだそうだが、就職活動を機に手放してしまった。
だがどうしてもMR2が忘れられないIさんは、就職1年目の2015年、愛知県で勤務していたときにたまたま名古屋の中古車ショップで売りに出ていた、1998年式のMRスパイダーを発見。詳細は後述するが、即決で購入し、以来大切にされている。
ただ希少なモデルゆえ、モディファイはせず意地でノーマルを維持しているところがあるため、少し自由に楽しめるクルマも欲しくなってしまった。そこでもう一台、今度は初代AW11を手に入れたいと思い、探し始める。すると、愛知県のMR2専門店(現在は閉店)のヤードに事故車が放置されていることを聞きつけ、これを譲り受けることになった。
2018年に手に入れたこの1989年式G-LIMITEDスーパーチャージャーは、旧知の岐阜県にあるショップに預けられ、鈑金の上でホワイトボディにしてから、レストアに入った。
それから4年。レストアは間もなく終了するそうだが、今回は取材のために一時中断し、岐阜から自走で持ってきていただいた。
このAW11は最終型で、「できれば雨漏りのないノーマルルーフで、パワフルなスーパーチャージャー付」というIさんの希望にぴったりだった。しかも当時オプションだった、珍しいブロンズガラスまで装備されていた。
IさんはこのAW11を自分好みに仕上げてもらう。まずボディは、さまざまなカラーチップを見比べた上で、光の加減で違って見える、サーブのメルローレッド・メタリックに塗装してもらった。
エンジンは、LINKのエアフローレス・ダイレクトイグニッション、モンスーンXを装着。またスーパーチャージャーのプーリーを削り出して小径化し、ブーストアップを図っている。エキゾーストは純正形状のフジツボ製だ。
足まわりはBCレーシングの車高調キットを入れ、ホイールはWORKに別注したプラチナゴールドでPCD100のマイスターM1。ブレーキはキャリパーをサテンシルバーとし、ディクセルのローターとパッドを付けている。
「岐阜から乗ってきて、AW11は改めてクイックだなと感心しました」とIさん。この後岐阜に戻して細部の仕上げをしてもらい、2022年9月末に納車の予定という。
ただし、「レカロを2脚用意してあるので、シートと内張りをタンのレザーにしたいんです」と、まだまだ計画があるようだ――。
続きは、最新号の『Tipo 386号』で!
『Tipo (ティーポ) 386号』 2022年10月号
定価:880円
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