【新型ステップワゴン発売開始】シンプルデザイン回帰で国内ミニバン市場での復活なるか、そしてボディの各所に潜む”隠れステップワゴン”の秘密とは!?

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ステップワゴンが7年ぶりのフルモデルチェンジ

ホンダの新型ミニバン「STEPWGN(ステップワゴン)」が5月27日(金)より、いよいよ発売となる。先代より7年ぶりのフルモデルチェンジとなるステップワゴンは、今回で6代目。「素敵な暮らし」をグランドコンセプトに、ユーザーの生活スタイルに合わせて、暮らしを豊かにするクルマを目指して開発されたという。

早速新型ステップワゴンの細部を見て行こう。

AIRとSPADAの2タイプを展開

新型ステップワゴンは「STEP WGN AIR(ステップ ワゴン エアー)」と「STEP WGN SPADA(ステップ ワゴン スパーダ)」のふたつのタイプが用意される。なおSPADAについては更に高級感を高めた最上級グレード「SPADA PREMIUM LINE(スパーダプレミアムライン)」も設定。

STEP WGN AIR(ステップ ワゴン エアー)

AIRはクリーンでシンプルなデザインが特徴で、初代・2代目ステップワゴンを彷彿とさせる佇まいが魅力だ。

STEP WGN SPADA(ステップ ワゴン スパーダ)

一方のSPADAは大きめのフロントグリルやメッキパーツなどで、AIRよりも力強く重厚感のある仕上がりとなっている。

とは言え、最近のクルマにありがちな装飾マシマシの派手系なデザインのミニバンとは一線を画したエクステリアは好印象だ。

ゆとりある車内空間でドライバーも同乗者も快適なドライブができるよう、ロングホイールベースに加えてトレッドを前後ともに拡大。大柄な車体でありながら直進・旋回時の高い安定性を実現しているという。

また、リアを中心に遮音材や吸音材を追加するとともに、フロアを高剛性化することで、1列目から3列目までの全席において静粛性や乗り心地の良さを改善しているという。

2列目シートのロングスライドとキャプテンシートを採用

国内ホンダ車史上最大となった室内空間も大きく進化。ミニバンの真骨頂と言えるシートアレンジは2列目シートの前後ロングスライドだけでなく、左右にもスライドできる構造となっている。さらにキャプテンシートも設定され、後席の居住性が大きくアップしている。

3列目シートも着座位置を高くするとともに、前方のシート、ヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界を実現。シートクッションの厚みも増されており、実際に乗ってみた際も窮屈な印象は少なく、大人でも快適に乗車することができた。

シート表皮はAIRがファブリック、SPADAがファブリックとプライムスムース(合皮)のコンビで、プレミアムラインはスエードとプライムスムース(合皮)のコンビとなる。

SPADAの内装はシックで高級感のある仕上がり。

3列目シートについてはステップワゴンお馴染みの「マジックシート」で、使用しないときはラゲッジの床下に格納することができる。

またパワーテールゲートは開く角度を任意に設定可能なメモリー機能を追加され、狭いところでの使い勝手が向上している。

カットモデルでシートアレンジを実演。

リアシートはフラットにするとこのような感じに。多少の凹凸はあるがエアーマットなどを敷けば、大人でも十分に横になることができる。最近流行りのオートキャンプや車中泊にはもってこいだ。

機能面は最新のホンダ車に準じた仕様にアップグレード

ガソリンモデルのインストゥルメントパネル

インストゥルメントパネルには10.2インチのデジタルグラフィックメーターを採用。シフトはガソリンモデルは一般的なシフトノブタイプ、ハイブリッドモデルは「エレクトリックギアセレクター」と呼ばれるボタン式となっている。

ハイブリッドモデルのインストゥルメントパネル

最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプ標準装備。アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、全タイプで渋滞追従機能付きへと進化。後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、そして渋滞運転支援機能であるトラフィックジャムアシストも追加されている。プレミアムラインではヘッドライトの照射範囲を自動でコントロールするアダプティブドライビングビームまで標準装備となる。

新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」も装備され、「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」からより安心・快適なカーライフが楽しむことができるだろう。

ダッシュボード下の小物トレーやコンビニフック、リアシートにもテーブルが用意され、普段使いやファミリー層に向けた細かい配慮が満載。地味なポイントであるが車両の周辺を確認するカメラボタンがワイパーレバーの先端についているのは使いやすそうに思えた。その他にも大気中のPM2.5などの微小粒子物質を検知し、空調制御とフィルターの組み合わせで空気を浄化する空調システム「Clean Air(クリーン エアー)」を全タイプに標準装備している。

ハイブリッド「e:HEV」は非常にスムース

パワートレーンにはホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」と1.5Lの直噴VTECターボを搭載したガソリンモデルの2種展開。

2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」

1.5L直噴VTECターボ

今回の事前撮影会場に併設されたテストコースで、「e:HEV」の街中での走行を想定した40km/h前後での加減速、カーブ、車線変更などを体験したが、モーターのもたらす低速からの滑らかなトルクのお陰で非常にスムースであった。

車内の至るところに隠れステップワゴンが、遊びゴコロも満載

今回の新型ステップワゴンには車体の至るところに「隠れステップワゴン」が潜んでいる。例えば助手席側のダッシュボードマットの裏側には、なんと歴代ステップワゴンのシルエットが隠れている。

他にも、リアウインドウやドア内張りのタブの裏面にもシルエットが隠れていたり、センターコンソールのマットの裏側には歴代ステップワゴンロゴがずらり。ここ以外にもいろいろな場所に「隠れステップワゴン」が潜んでいるので、ぜひ実車を見た際には探してみてほしい。こういった遊びゴコロを忘れないのは非常にホンダらしく、ステップワゴンがいかに愛されたクルマであるかを物語っている。

純正アクセサリーや無限パーツも展開

今回の新型デビューに合わせて、純正アクセサリーも同時展開される。大型のルーフコンソールやリアモニターなど実用的なモノから、ホイールやサイドステップガーニッシュなどのドレスアップパーツも多数展開。幅広いユーザーのニーズに応える。

新型ステップワゴンの価格設定は一番安いAIRのガソリンモデルで299万8600円から、最上級のSPADAプレミアムラインのハイブリッドで384万6700円(いずれも税込み)となっている。ハイブリッドモデルはオールFFで、ガソリンエンジンモデルには4WDも設定されるようだ。定員はキャプテンシートを採用する場合は7名乗車となり、ベンチシートの場合は8名乗車となる。

国内ミニバンといえば去年発表されたトヨタのノア・ヴォクシーとはバチバチのライバル関係にあたるステップワゴン。果たしてどちらに軍配が上がるのか、今後の国内ミニバン戦線からも目が離せない。

ホンダステップワゴン公式サイト

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2022/05/26 13:00

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