「ランチア・デルタHFインテグラーレ」は「ラリーのランチア」の総決算!【世界の傑作車スケルトン図解】#13-1

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手にした栄光は数知れず

元はといえば、上品で控えめなコンパクトハッチだが、運命など、どこで変転するかわからない。ある日突然、WRCの規則改定で華やかなステージに呼び上げられ、 インテグラーレのビクトリーランが始まった。手にした栄光、数知れず。そのため現役引退後も、マニアの憧れの的であり続けた。

DELTA COLLEZIONE

1:コレツィオーネのダッシュボードは、押しボタン式のスタータースイッチなど特別な装備を持つ
2:コレツィオーネはリアにもOMP製のストラットタワーバーを装着
3:2.0L直列4気筒DOHCターボエンジンは1960年代にフィアットが開発したエンジンの発展型。カム駆動はベルト
4:コンパクトカーに大きな2.0Lターボを押し込んだため、ボンネットに盛り上げられたパワーバルジ(熱気抜きグリル付き)
5:4灯式ヘッドライトの基盤にまで通気孔を切り抜いて、エンジンルームの換気と冷却に悪戦苦闘(コレツィオーネは孔なし)した
6:ランチア競技車両のシンボルである赤い象を描いたエンブレム。250台限定のコレツィオーネでは、ここにXXX/250とシリアルナンバーが刻印される(コンソール上にもある)
7:ビスカスセンターデフによるフルタイム4WDシステム
8:大きく張り出したブリスターフェンダーは継ぎ目なしの一体成形
9:コレツィオーネだけ、リアの車高が15mm低い
10:ボルトとナットによって迎え角を変えられるルーフスポイラー

DELTA COLLEZIONE

■生産年:1995年
■生産台数:400台
■国籍:イタリア

Specification/LANCIA DELTA INTEGRAL (LANCIA DELTA HF 4WD INTEGRALE EVOLUZIONEⅡCOLEZZIONE EDIZIONE FINALE)
■全長×全幅×全高=3900×1770×1365mm
■ホイールベース=2480mm
■車両重量=1340kg
■エンジン種類=水冷直列4気筒DOHC+ターボ
■総排気量=1995cc
■最高出力=211ps(155kW)/5750rpm
■最大トルク=31.4kg-m(308Nm)/2500rpm
■トランスミッショッン形式=5速MT
■サスペンション形式=前 マクファーソンストラット、後 トレーリングアーム
■ブレーキ=前 ベンチレーテッドディスク、後 ベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ=205/45ZR16

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