ハイブリッドやピュアEVなどの電動化が加速する?
フォードが誇る不動のベストセラー・ピックアップトラック、「F-150」の次世代型と見られる開発車両を初めてカメラが捉えた。F-150は、1973年からフォードがリリースしているフルサイズ・ピックアップトラック。1998年まではFシリーズとして複数のモデルが販売されていたが、1999年以降は「F-250」以上が「スーパーデューティ」として独立。以来、FシリーズではF-150が代表格となっている。
その誕生以来、長年アメリカでは販売台数一位を誇り、2位の「シボレー・シルバラード」、3位の「ラム(クライスラーのトラックブランド)」とともにピックアップトラック市場で3強を形成。フォードにとっては、いまや屋台骨ともいうべき存在だ。
今回捉えた開発車両は2タイプあったが(フル4ドアのスーパークルーとサイドドアが観音開きとなるスーパーキャブ)、いずれもピックアップトラックであることがわかる以外、フロントからリヤエンドはもちろん、サイドミラーに至るまで完全にカモフラージュ。ルーフエンドには奇妙なスポイラーが確認できるが、これがテストツールなのか市販車への採用を予定しているスポイラーなのかもわからない。一方、フロントサイドウインドーのグラフィックは下辺が後方に向けてキックアップする現行型とは異なり水平基調となっていることが確認。さらに、撮影こそ叶わなかったがキャビン内は12インチのインフォテイメントディスプレイを筆頭としてデジタル化が進行。加えて、全体の仕立ても現行型よりラグジュアリーなものに変貌を遂げているという。
現行型のパワーユニットはV6の3.3L自然吸気をベーシックとして2.7Lと2種類のスペックを持つ3.5LツインターボV6、3LディーゼルターボV6、5LのⅤ8自然吸気と多岐にわたる。組み合わせるトランスミッションも10速と6速のATが用意されるが、この新型では電動化が加速。F-150初のハイブリット仕様のみならず、ピュアEVバージョンまで設定される可能性があるという。おそらく全米が注目しているであろう次期F-150、そのワールドプレミアは2020年以降という説が有力だ。
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