【国内試乗】人気の軽スーパーハイトワゴンがフルモデルチェンジして一層進化!「スズキ・スペーシア/スペーシアカスタム」

2013年のデビュー以来、累計販売台数130万台を誇るスズキ・スペーシアがフルモデルチェンジ、3代目へとバトンタッチした。激戦の軽スーパーハイトワゴン市場でその人気を持続するため、様々な工夫が凝らされている。

多彩なニーズに対応すべく全方位で進化を遂げた

軽ハイトワゴンの保有台数は2022年度で748万台と年々増加し、同カテゴリーの代替えが主流になってきているという。また、そのニーズも多様化しており、これに合わせたモデル開発が必要となってくる。

【画像40枚】スズキ・スペーシア/スペーシアカスタムのフォトギャラリーはこちら

コンテナをイメージしたというプレスラインは、「大きさ」や「丈夫さ」を表現。ボディカラーはスペーシアが2トーンを含む全12色、カスタムも同じく11色が用意されている。

そんな中、3代目へとフルモデルチェンジしたスズキのスペーシア/スペーシアカスタムは、広い室内空間に新たな付加価値と機能を盛り込み、あらゆる領域で進化させたのが特徴だ。
デザインのモチーフとなったのは、頑丈で大容量のコンテナ。ボディサイドのビード形状や、角を面取りしたような造形が取り入れられているのがそれだ。また、スペーシアは先代のイメージを踏襲しているが、カスタムはフロントグリルのサイズが小さくなるなど、押し出し感を若干抑えめにしているのも真新しいところではある。

パワーユニットはカスタムの上級グレードにターボエンジンをラインナップ。自然吸気エンジンはクラストップの25.1km/Lの燃費性能をマークする。

一方インテリアは、スペーシアがブラウン基調にアクセントとしてマットな質感を配色、ナチュラルなイメージを演出しているのに対し、カスタムではセミマットな質感のボルドーと、光沢のあるピアノブラックにより、上質な雰囲気とされるなど差別化が図られている。また、リアシートには、オットマンやレッグサポート、荷物の転倒を抑制する機能の、マルチユースフラップを採用。快適かつ使い勝手を向上させている。

カスタムのインテリアは、トリムにピアノブラックやボルドーなど落ち着きのある上質な室内空間を演出。

パワートレインは、全車にマイルドハイブリッドを搭載。カスタムの上級グレードにはターボエンジンも用意される。
このターボモデルの走りは、十分にパワフルで、必要な時に思い通りの加速を披露。ハンドリングもその全高を感じさせないほどスポーティだが、その分やや硬めの乗り心地が気になるところではある。一方自然吸気モデルでは、動力性能にやや力不足を感じさせるものの、日常使いには必要十分なレベル。乗り心地も14インチホイールを装着するゆえ快適だ。

ラゲッジスペースは先代より40mmフロアを低めたことで、より背の高い荷物も積載が可能に。

荷室の使い勝手も良好で、安全性能も向上しているなど、全方位で進化していたスペーシア。ホンダN-BOXの強力なライバルとなりえるであろう。

【Specification】スズキ・スペーシアハイブリッドX
■車両本体価格(税込)=1,705,000円
■全長×全幅×全高=3395×1475×1785mm
■ホイールベース=2460mm
■トレッド=前:1295、後1300mm
■車両重量=880kg
■エンジン型式/種類=R06D/直3DOHC12V
■総排気量=657cc
■エンジン最高出力=49ps(36kW)/6500rpm
■エンジン最大トルク=58Nm(5.9kg-m)/5000rpm
■モーター最高出力=2.6ps(1.9Kw)/1500rpm
■モーター最大トルク=40Nm(4.1kg-m)/100rpm
■燃料タンク容量=27L(レギュラー)
■燃費=JC08:28.2km/L、WLTC:23.9km/L
■トランスミッション形式=CVT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前:ディスク、後:ドラム
■タイヤ=前後155/65R14

【Specification】スズキ・スペーシア カスタム・ハイブリッドXS ターボ
■車両本体価格(税込)=2,073,500円
■全長×全幅×全高=3395×1475×1785mm
■ホイールベース=2460mm
■トレッド=前:1295、後:1300mm
■車両重量=910kg
■エンジン型式/種類=R06A/直3DOHC12V+ターボ
■総排気量=658cc
■エンジン最高出力=64ps(47kW)/6000rpm
■エンジン最大トルク=98Nm(10.0kg-m)/3000rpm
■モーター最高出力=3.1ps(2.3kW)/100rpm
■モーター最大トルク=50Nm(5.1kg-m)/100rpm
■燃料タンク容量=27L(レギュラー)
■燃費=JC08:26.1km/L、WLTC:21.9km/L
■トランスミッション形式=CVT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:トーションビーム/コイル
■ブレーキ ディスク=前:Vディスク、後:ドラム
■タイヤ=前後:165/65R15

問い合わせ先=スズキ TEL0120-402-253

リポート=相澤隆之 フォト=山本佳吾 ル・ボラン2024年2月号より転載

■関連記事

2024/01/20 17:30

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

関連中古車物件情報

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!