EV専用の新たな「GTI」エンブレムを採用する可能性も
VWは電動ミニバン『ID.Buzz』に、高性能バージョンとなる「GTX」を導入することを発表しているが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
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現在「G」ではじまるVWの高性能バージョンには、「GTI」やプラグインハイブリッドの「GTE」などが存在するが、「GTX」はフルエレクトリックモデルの頂点に立つ。
欧州で捉えたプロトタイプは、市販型に近いほぼフルヌード状態だ。GTXは米国ではロングホイールベース形式のみで登場するが、欧州ではショートホイールベースバージョンも用意される。今回捉えたのは、米国市場に導入されるロングホイールベース版だ。
注目はベースモデルと差別化されたフロントエンドで、下部バンパーには車両の全幅にわたるワイドな開口部が確認できる。コーナーには三角のエアインテークを配置、最下部にはハニカムメッシュの台形グリルが装備されている。
また今回捉えた2台のプロトタイプは、ボディは同じだがホイールが異なっており、1台は黒いセンターと金属製のリムを備えた 5本スポークデザイン、もう1台は角度のついた5本のスポークを備えている。
キャビン内は見えないが、VW商用車研究開発責任者のカイ・グルエニッツ氏は以前、GTXには特別な外装色、ユニークな内装、そして「いくつかの追加機能」が搭載されると述べている。
GTXでは、電気モーターを使用して各アクスルに電力を供給、VWはすでに、ベースの後輪駆動モデルの総出力が282psであるのに対し、GTXの総出力は340psで、0-100km/h加速を6.4秒で走ることを発表しているが、トルク出力とバッテリー容量はまだ公表されていない。
GTXのワールドプレミアは、2024年と予想されるが、最新情報では「GTX」の呼称を廃止し、EV専用の新たな「GTI」エンブレムを採用する可能性もあるという。
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