ベース車のボディカラーを見せるだけでなく…
アオシマ1/24『西部警察』シリーズから、近年はめっきり再販のないマシンRSを、マシンRS-3からの改造で作ろうという連載、第3回目である。この作例においては、「ベース車のボディカラーが実はガンメタであることを自然に見せる改造」を予定している旨を、前回述べた。今回は、これについて説明していきたい。
元色がガンメタであることをどうやって自然に見せるかというと、これは予想している方もすでにいるだろう。ドアを開閉可能にするのである。もちろん、ボンネットを開閉可能としてエンジンルームを再現する、という方法も考えられるが、1/24スケールのFJ20エンジンは現在はパーツの入手が困難であり、今回は見送った。とは言え、どちらかを選ぶとすれば、ボンネットよりもドアを開閉可能にする方が、こうしたスーパーマシンの作例としては自然ではないだろうか。
と言うのはもちろん、室内に大きな見せ場があるからだ。FET極東のリアスポイラーやAMEのアルミホイールなどでスポーティに装ったエクステリアも魅力的なマシンRSだが、やはりそのハイライトは室内にあると言えるだろう。前任車であるマシンX同様に助手席を潰してコンピューターボックスが設置されているだけでなく、後席部にも横向きのシートとコンピューターが配置され、まさにスーパーマシンならではのメカメカしさが満点である。
ドアを開けた方がよく見える部分も色々と
キットのウィンドウパーツは、左右ドア部分を開けた状態で成型されており、そのままでも室内の特殊装置を見ることはできる。ただし、ドアを閉じたままの状態では、あまりよく見えない部分があるのも確かだ。ドアが開けば、それらもより見やすくなることだろう。また、助手席部分に置かれたコンピューターボックスの背面やドア内張りの様子などは、そのまま完成させるとよく分からくなってしまうのである。
この助手席ドア内張りには救命用の手斧や救急箱がモールドされているだけあって、完成時に隠れてしまうのは非常にもったいないとも言えるのだ。いずれもドラマ内で映ることはなかったが、実車のマシンRSにはこれらの小物がしっかりと装着されていた。それにしても、完成するとよく見えなくなってしまう部分もきちんと再現されていたというところに、当時の(もちろん今も)アオシマの確かな製品作りの姿勢が窺える。
そういう訳で、今回の工作のメインと言えるのは、ドアの開閉化である。どのようにドアを切り取り、どのようにヒンジを自作して、どのように開閉機構を作っていったか。その具体的なところは工程の写真を御覧いただき、そのキャプションをお読みいただきたい。そして次回は、いよいよボディの塗装に入る予定である。
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