2022年チャンピオンマシンを新金型で
模型メーカーのプラッツが取り扱う海外各社の製品のうち、11月発売のものなど、気になる新製品をご紹介しよう。
まず注目は、少々先の話となるが、2025年1月発売のプラッツ/nunu(ヌヌ)による1/24スケール・プラモデル、「レーシングシリーズ BMW M4 GT3 2022 DTM チャンピオン」だ。
これは2022年DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で年間チャンピオンに輝いた、シェルドン・ファン・デル・リンデのBMW M4 GT3(シューベルト・モータースポーツチーム)を再現したキットで、既存製品のバリエーションではなく、完全新金型によるもの。仕上がり全長約200mm、全幅約90mmで、迫力あるボディスタイルが実車そのままに再現されている。
室内もロールケージをはじめとして、スイッチ類が多く装備されたステアリングや、消火器、燃料タンクなどが密度の高いパーツ構成で具わっている。シャーシ下面もリアのディフューザーの形状等までしっかりと再現。マーキングは2022年チャンピオンであるカーナンバー31のものがデカールで完全にフォローされる。価格は6,050円(税込、以下同様)。※写真は塗装済み完成品(一部除く)
また、このキット専用の別売パーツとして、「BMW M4 GT3 2022 DTM チャンピオン用ディテールアップパーツ」も用意(画像左)。これは各部のメッシュパネルやブレーキディスク、ウィング翼端板やウィングステー、シートベルト金具などを収めたエッチングパーツで、詳しい説明書も付属する。3,520円。
どこか懐かしいドイツの3輪トラックが1/35スケールで
以下は今月(11月)発売の新製品。これはカーモデルと言うよりミリタリーモデルを得意とするミニアートのキットだが、車両そのものは軍用車でも何でもない民間仕様のトラックなので、ご紹介しよう。1/35スケール・プラモデル「テンポ A400 3輪デリバリーボックストラック」である。
テンポはドイツで1970年代まで存続していた商用車メーカーだが、この3輪トラックは1938年に発売されたもの。その名の通り400ccのエンジンをフロントに搭載する前輪駆動車であった。ミニアートではすでにこのA400を以前からキット化しており、平ボデーの配送トラックやベーカリーのバンなどいくつかバリエーションを展開しているが、このキットはそのA400のボックスバン・タイプを再現したものとなっている。
シャシーやエンジンも再現されたフルディテールモデルで、細部のシャープさを高めるエッチングパーツが付属するなどの特徴はこれまで通り。ボックスサイドのイラストやロゴは、コカ・コーラなど5種類がデカールで付属する。9,680円。
NASCARのマスタングとカマロがさらに充実
最後に、NASCARやインディカーを精力的にキット化しているサルビノスJRモデルズの製品から4点をご紹介する。いずれも1/24スケール・プラモデルで、左から
「ジョーイ・ロガーノ #22 オートトレーダー フォード マスタング NASCAR 2023 アンベターヘルス400 ウィナー」
「カイル・ラーソン #5 ヘンドリックカーズ スローバック シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」
「チェイス・エリオット #9 ホワイト NAPA シボレー カマロ NASCAR 2024」
「アレックス・ボウマン #48 アリー スローバック シボレー カマロ ZL1 NASCAR 2024」
ロガーノの2023年仕様のマスタングは、品名にある通りアンベターヘルス400での優勝車。勝利に沸くパッケージ写真が嬉しい。ラーソンのカマロは、2024年5月ダーリントンで開催のスローバックイベントに出場時のカラースキーム(1996年ウインストンカップシリーズチャンピオンのそれをリバイバルしたもの)がデカールで再現されている。価格は各11,800円。