【現地レポート】ル・マン24時間は5連覇を達成したGRトヨタの時代か!? ライバル続々参戦でふたたび針がまわりはじめたWEC王者を賭けた闘いとは――

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昨年までの無観客や入場規制から転じて盛況となったル・マン24時間は、終わってみればトヨタGRの5連覇で幕を閉じた。トヨタのハイブリッド技術の優位は本物なのか? ワークス争いがいよいよ幕を開ける今後こそ、その試金石であり、WEC観戦の注視すべきポイントになる。

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ル・マンを皮切りにWECが熱くなる⁉

主催者の発表では、予想の23万人を上回る24万4000人の観客が集まった今年のル・マン24時間。

スタンドの盛況とゴール直後のコース上に観客がなだれ込むというお馴染みの光景は、伝統の大一番としてル・マンが輝きを取り戻した証左といえた。今年90回目を、そして2023年に100周年を迎えるル・マン24時間は、WECの一部ではあるが、あらゆるコンペティターが最注力する大舞台だからこそ、歴史の証人たる伝統の一戦でもある。しかも、ハイパーカー2年目の今回も、トヨタGRの#8と#7が1-2体制で制した。1985年以来、ル・マンに参戦し、長らく2位に甘んじてきたトヨタ・ワークスが、直近でついに5連覇を果たしたのだ。

今年初めてドライバーではなくTGRE副会長として臨んだ中嶋一貴と、WECチーム代表兼#7号車のドライバーを務めた小林可夢偉は、表彰台で最高の笑顔を見せた。

チームとしてトヨタGR010ハイブリッドの戦いぶりは、ほぼ完璧だった。ミスらしいミスやトラブルは、24時間を通じて2度だけ。スタートから7時間して暗くなり始めた頃、セバスチャン・ブエミが#8をミュルサンヌ・コーナーでスピンさせたことがひとつ。ふたつ目は翌朝8時頃、ホセ・マリア・ロペスが駆る#7がインディアナポリスの先で、システム系の不調によりスローダウンし、再起動を余儀なくされたことだ。いずれも無事にピットに戻って大事には至らず、レースを再開。昨年より安定感を増したグリッケンハウスや、厳しいBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を課せられスティントあたりの周回数を伸ばせず、トラブルにも見舞われたアルピーヌにつけ入られる隙はなかった。

フリー走行と予選で目覚ましいタイムを記録した#36アルピーヌA480は、決勝前に約13psが削られるBoP調整に苦しめられた。

フォト=田中秀宣/H.Tanaka ルボラン2022年9月号より転載

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南陽一浩
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