シボレー・コルベットZ06 vs アウディR8スパイダー、リアルスポーツの存在理由を探る【清水和夫のDST】#89-1/4

タイヤのコンディションがテスト結果に大きく影響

アウディR8は、兄弟車であるランボルギーニ・ウラカンとの差別化を図るために「洗練されたスポーツカー」という立ち位置を採っているのは理解できる。だが、テスト結果からすると、踏力が必要なブレーキ性能に加え、ESCの作動が甘くなるウェット路面での限界性能は洗練されているとはいえなかった。もともとクワトロを武器としてきたアウディだけに、ミッドシップのスポーツカーは似合わないのかもしれない。むしろ、その歴史が長いランボルギーニに資源を集中した方がグループとしては効率的ではないだろうか。

というのも、アウディはすでにフォーミュラEの参戦を決定。ポルシェのミッションEのプラットフォームを採用したeトロンGTを軸に、アウディスポーツのブランドを再構築するような動きがある。フェラーリでさえ、’19年以降はガソリンエンジンだけのモデルが消滅するという流れのなかで、アウディもまた自社のスポーツカーを電動化する戦略を示している。その意味では、V10自然吸気ユニットをミッドシップに収めるR8は逆に稀少価値が上がるのかもしれないが……。

限界性能に難はあったR8スパイダーだが、リアルスポーツらしく、高速周回路では一体感があって気持ちがいい。オープンカーといえどボディ剛性は高く、コルベットZ06や911GT3のように、とんがった感じがないのが良いのかもしれない。量産のロードカーとしての扱い易さは美点のひとつとなっている。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2018年4月号より転載

■関連記事

2019/05/27 07:00

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!