アウディ ジャパンは、フルモデルチェンジを受けた新型「アウディR8スパイダー」の受注を、3月28日より開始した。税込車両価格は2618万円で、ステアリング位置は左右どちらでも選べる。7月上旬より、全国に25拠点展開しているAudi Sport店を通じて発売される。
0-100km/h加速は3.6秒に向上
ミッドシップマウントされる5.2リッターV型10気筒の自然吸気エンジンは、540ps/540Nmを発揮。デュアルクラッチの7速Sトロニックで制御され、新開発のクワトロシステムを介して4輪を駆動する。0-100km/h加速タイムは従来型を0.2秒上回る3.6秒を実現。最高速は318km/hと発表された。
ボディサイズは全長4426×全幅1940×全高1244mm。従来型より14mm短くなった一方で、36mm幅広くなった。2650mmのホイールベースと全高の値は変わっていない。
エクステリアはクーぺモデルと同様に、ボディサイドのエアインテーク部にサイドブレードを装着することで、ミッドシップスポーツをアピール。フロントには左右それぞれ37個のLEDを備えたLEDマトリックスヘッドライトが標準装備された。LEDリアコンビネーションランプの間にはハニカムグリルが装着され、オープンボディと合わせてクーぺとは異なる表情を見せる。
フレームには、アルミとCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)を組み合わせた総重量わずか208kgの新世代ASF(アウディ スペース フレーム)を採用することにより、ボディのねじれ剛性は先代より50%改善されている。
電動油圧式のソフトトップは遮音性に優れたクロス製で、フレームにはアルミとマグネシウムが採用された。トップコンパートメントカバーはCFRP製だ。ソフトトップの重量は約44㎏で、軽量化と低重心化に寄与している。トップの開閉時間は約20秒で、50㎞/h以下であれば走行中の開閉操作が可能となっている。
ドライバーオリエンテッドなコックピットでは、同社の新世代メーターとなる「アウディ バーチャル コックピット」が標準装備された点が目新しい。このメーターは12.3インチのTFTディスプレイに速度計や回転計だけでなく、ナビゲーションシステムをはじめとするさまざまな情報を表示でき、ドライバーの目線の動きを最小限に抑え、スポーツドライビングをサポートしてくれる。
新型「アウディR8スパイダー」は、アウディAGのドイツ・ネッカーズルム工場近くに新設されたベーリンガーホフ専用工場でハンドメイドされる。