キャデラック CT6 vs マセラティ・クアトロポルテS、両車ともドイツ系とは別物のすばらしいシャシー性能を発揮!【清水和夫のDST】#83-4/4

両車、ドイツ系メーカーとは別物のすばらしいシャシー性能を発揮

MASERATI QUATTROPORTE S
●操縦安定性:★★★★☆
●平均通過速度:74.39km/h(2回平均)

やはりクアトロポルテはスポーツカーのDNAを持っていた。ステアリングは非常にクイックで、舵の効きは満足できるが、少し不思議な感じがした。というのは、フルサイズのサルーンを操縦していることをすっかりと忘れてしまうほど、走りがスポーティだったからだ。車線変更はまるでワープしたように、なんのためらいもなくススッと完了。特にESPが「ガツン」と強く介入するわけではなく、シャシーの基本性能で難なくこなしてしまった感じなのだ。同様に元のレーンに戻る時も、苦労はない。冒頭にプラットホームに古さを感じると表現したことは取り消したくなった。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2017年9月号より転載

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