バッテリーの大型化で 利便性が大幅に向上！

電気自動車にとって最大のネックは航続距離の短さだ。このたび、登場したリーフe+はバッテリー容量の拡大で大幅なパワーアップと航続距離の向上を実現したモデル。そんなリーフe+を一般公道で試してみた。

昨年末に袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されたプロトタイプ試乗会が、リーフe+と初対面の場だった。見た目はほとんど変わらずだったが、走りは明らかに標準モデルより好印象だったことを覚えている。

このたび、一般公道での試乗会が開催されたのであらためてリポートしよう。リーフe+のトピックはやはりバッテリーだ。バッテリーパックの密度を約25％向上させ、容量を55％アップ。JC08モードでの航続距離は従来モデルの400km対し570kmと40％も増えていること。実燃費に近いと言われる国際基準のWLTCモードでは458kmとなる。
モーター出力も大幅に強化されている。新型リーフの標準車（40kWh）の最高出力は150ps（110kW）だが、リーフe+は218ps（160kW）を発揮する。
さっそく走り出すと、実にマイルドで快適な乗り心地を示す。そして、どの速度域からでも滑らかで力強い加速を実感できる。巡航からの再加速では、わずかなアクセル操作でスーッとクルマを前に押し出してくれる。全開時の加速はちょっとしたスポーツカー並みに鋭く、クルマ好きも虜にするほど。しかも加速・減速・停止までをアクセルペダルで操れる「eペダル」を採用。踏み替えなしのイージードライブは、一度味わったらクセになるかも!?

個人的に心配なのはバッテリーの寿命だが、現行リーフに関しては、新車登録から8年または16 万㎞のバッテリー容量保証を行なっている。これは、ツインデジタルメーターのリチウムイオンバッテリー容量計が9セグメントを割り込んだ（＝12セグメントが8セグメントになった）場合に、修理や部品交換を行ない、9セグメント以上へ復帰することを保証しているという。なので、購入後も安心して乗ることができそうだ。

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