ダイムラーとBMW、統合したモビリティサービスの新会社をベルリンに設立

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カーシェアや充電サービスを拡大

以前、この記事でも報告したダイムラー・グループとBMWグループの協業が進み、モビリティサービスの新会社設立が発表された。ドイツ・ベルリンに本拠が置かれるこの合弁会社は、ダイムラーとBMWが50対50の出資によって運営されるもので、クルマを媒介としたあらゆるモビリティサービスを共同で行なっていくことになる。

具体的には、まずマルチモーダルと呼ばれるさまざまな移動手段における支払いや予約機能などを統合。ダイムラーが「moovel」、BMWが「ReachNow」の名で行なっているサービスを、双方のユーザーがメーカーの壁を超えて利用できるようになる。次がカーシェアリングで、これはダイムラーの「Car2Go」とBMWの「DriveNow」を統合。2万台のシェアリング車両と400万人の会員がいるといわれるこれらのサービスを統合することで、利用者はより利便性の高いサービスを受けられるようになる。

もうひとつがタクシーアプリを使ったライドシェアで、2社が欧州各地でそれぞれ展開している4つのサービスを統合。アメリカや中国で伸びているウーバーや滴滴出行などに対抗していく考えだ。さらに有料駐車場でのキャッシュレスサービスや予約サービス、電動車両の充電サービスなども統合し、双方のユーザーがより幅広い範囲でサービスを受けられるようになるという。

自動車メーカー各社はこうしたモビリティサービスのシェア獲得に躍起になっており、日本でもトヨタ自動車とソフトバンクが提携して新会社を発足させるなど、さまざまなコラボレーションが行なわれている。その構図は複雑化しており、ダイムラーとBMWの提携はこれでもまだ分かりやすいほうだろう。

トヨタやソフトバンク、ウーバーなどのモビリティサービスはあらゆる顧客層を対象にしていくと思われるが、世界的なプレミアムブランドを抱えるダイムラーとBMWがそうした動きにどう対抗していくのか興味深いところ。今後、新会社の名前が決まるなど動きも活発化すると思われるが、ドイツ2大ブランドの統合企業だけに今後も衆目を集めていくことになりそうだ。

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田畑修
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2018/11/05 09:00

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