よりパワフルかつ静粛で燃費も向上
発売から1年強を経た2代目CX-5が初の改良を受けた。今回はディーゼルでは進化版、ガソリンでは新技術を採用したエンジンの搭載がトピック。さらに利便性を高める機能装備の充実も図られている。
マツダは新型車を投入後、2年ごとにマイナーチェンジを施すのではなく、ほぼ1年置きに改良を加える手法を採用している。これは既存のオーナーにとってはやや不満もあるかもしれないが、常に新鮮味のあるモデルを市場に提供するという意味では、有効なやり方といえる。
そんなモデルサイクルに則って、2代目CX-5が改良を受けた。最大の変更点はエンジンだ。まずはガソリンエンジンだが、こちらは耐ノック性と静粛性の向上を目的に、ピストン関連に新技術を導入、さらに2.5リッターユニットには同社初の気筒休止システムを採用している。一方ディーゼルエンジンには、兄貴分であるCX-8に搭載されている急速多段燃焼などの技術を採用することで、実用燃費や走行性能を向上させているという。これら改良点の違いを体感できるように、今回は新旧モデルが用意されていた。
まず試乗したのはディーゼルだったが、走り始めてすぐに感じたのは、明らかにエンジン音が静かになっていることだ。従来モデルでも比較的静かな方だったが、それにも増して静粛性が向上している。また、ディーゼルならではのぶ厚い低速トルクはそのままに、ピックアップが良くなっている。このあたり、狙ったとおりの効果が出ているといえるだろう。
一方、ガソリンも吹け上がりが滑らかに、そして静かになっている。気になる気筒休止に関しては、2気筒と4気筒の切り替えが全くわからないほど振動もなくスムーズ。聞けば、トルクコンバーター内に振り子ダンパーを設けることで、振動を打ち消す効果を生み出しているという。
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