欧州フォードは、3月7日から開催されるジュネーブショー2017で初披露する新型「フィエスタST」の概要を発表した。
200馬力の新開発3気筒ターボを搭載
新型フィエスタSTは3気筒エンジンを搭載する初のフォード・パフォーマンスモデルで、STとしては3世代目を数える。搭載エンジンは200ps/290Nmを引き出す新開発の1.5リッター直3ターボ「エコブースト」。0-100km/h加速を6.7秒でこなす加速性能を身に付けた。その一方で、3気筒エンジンとしては初となる気筒休止機構を搭載し、燃費・環境性能を高めている。
走行モードは「ノーマル」「スポーツ」に加えて「トラック」を設定。トラックモードはサーキット走行におけるラップタイムの短縮を目的としたもので、トラクション制御が無効になるほか、横滑り防止装置(ESC)も介入タイミングが遅れ、ダイナミックな走りを演出する。なお、ESCは完全OFFを含めた3モードが用意される。
18インチホイールを標準装備する新型は、3ドアボディのほか5ドアボディも設定。レーシングマシンにインスパイアされたユニークなデザインのメッシュフロントグリルやLEDが用いられた前後のライトなどが、新世代モデルを実感させる。
インテリアでは、レカロ製フロントシートやフラットボトムデザインのステアリングホイールの採用が新しい。インフォテインメントシステムは同社最新の「SYNC 3」を搭載。音声認識機能や手持ちのスマートフォンとの接続も可能だ。また、B&O Playサウンドシステムも用意されるなど、全方位で商品力が向上している。
車両概要を見るだけでも、新型フィエスタSTの完成度は十分に高そうだ。このような、日本でも確かなファンを獲得できそうな魅力あるモデルが発表されるたびに、フォードの日本撤退が悔やまれる。
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