2019年に45年ぶりに復活した “雪上のグッドウッド” が今年も開催！

オーストリアの中東部にあるリゾート地、ツェル・アム・ゼーで開催される「GPアイスレース」。2022年1月にサウジアラビアで開幕した「ダカールラリー 2022」での成功に続いて、アウディの壮大なプロトタイプ「Audi RS Q e-tron」がレースに登場した。スウェーデン出身のマティアス・エクストローム選手を補欠ドライバーとして同乗、ケン・ブロック選手はスタートナンバー224の「Audi RS Q e-tron」を雪上と氷上でテストした。

1月に4回のステージ優勝を果たしたAudi RS Q e-tronは、ツェル・アム・ゼーの氷のコースで主役のひとりとなった。アウディトラディションは、1983年のラリー・フィンランドに参戦した「Audi quattro A2 Group Bラリーカー」も持ち込んだ。さらに、「DKW F 91」と「DKWハルトマンフォーミュラV」が登場し、大きな話題を呼んだ。

ケン・ブロックにとって、この週末のヨーロッパ旅行は、自動車の楽園を訪れたようなものとなった。「アウディRS Q e-tronでのラップは、驚異的な体験だった。このクルマは、おそらく雪よりも砂漠のほうが快適に感じるんだろうけれどね」と、語った。「マティアス(エクストロム)に感謝だね。彼のクルマの特別な機能をすべて根気よく説明してくれたんだ。でも、このクルマの魅力を理解するには、数分ハンドルを握っただけで充分だったよ」

マティアス・エクストロームもまた、感心していた。2022年ダカールラリーでは総合9位と、アウディ最上位入賞を果たしたドライバーとなった彼が、「ケンが完全にスピードに乗るまで、たった3回のターンで終わったんだ」と賛辞を送った。彼にとってこのオーストリアでのイベントは、前週末の6日にスウェーデン北部で開催された権威ある「レース・オブ・チャンピオンズ」参戦に向けたウォーミングアップもあったが、マティアス・エクストロームは、今回準決勝で破れたセバスチャン・ローブ選手に、レース・オブ・チャンピオンズでは敗北を認めざるを得なかったのだ。

ケン・ブロックは、Audi RS Q e-tronのテストに加えて、Audi quattro A2でサーキットをドリフト走行し、ちょっとした思い出作りをしたという。10代の頃にアウディのラリーカーに触発されたアメリカ人にとって、これは個人的なハイライトとなっただろう。”非常識な瞬間は、急には忘れられないだろう”ということだ。

アウディがケン・ブロックのために特別に開発し、Audi Sport quattro S1にインスパイアされた純電気自動車「Audi S1 e-tron quattro Hoonitron」で、フーニガンチームは「ジムカーナ」シリーズの最新章として、数か月以内に公開予定のビデオ「Electrikhana」を制作中だという。

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