2L直列4気筒ターボ+2モーター+トルクベクタリングの組み合わせか?
ホンダが世界に誇る高性能モデル、「シビック・タイプR」の次期型プロトタイプがキャッチされた。初代は「NSX-R」、「インテグラ・タイプR」に続き1997年に登場。2001年に2代目、2007年には3代目が発売されているが、いつしかニュルブルクリンクにおけるFF車最速の座を争う存在に。2015年に登場した4代目では、量産FF車最速の称号も獲得している。
今回捉えたプロトタイプは、ボディの全身ラッピングだけでなくフロント回りを厳重にカモフラージュ。シルエットがわからないようにするためか、BMWを彷彿とさせるダミーグリルまで装着されていた。また、露出しているヘッドライトやテールライトもダミーの可能性が高い。
しかし、20インチとみられるY字タイプのホイール、ワイドフェンダー、ブレンボ製のレッドブレーキキャリパー、巨大リヤウイングなどからタイプRの開発車両であることは間違いない。いかにも急ごしらえな見ためのエキゾーストパイプは、テスト用のシステムパーツである模様。今後、市販バージョンに向けて形状が煮詰められることは必至だ。
そのパワーユニットだが、ホンダは2025年までにすべての欧州モデルを電動化すると発表しているだけに次期タイプRではハイブリッド化される可能性が高い。現在得られている情報では、2L直列4気筒VTECターボ+デュアル電気モーターに進化。最高出力は400psを超えると予想されている。また、NSXのトルクベクタリングテクノロジーを流用する可能性もある。そのワールドプレミアは、開発が順調に進んだ場合で2021年内。発売は2022年になるという。
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