旧型ポルシェでもApple CarPlay などの利用が可能に

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ポルシェが旧車向けIT化キットを発売

日本でも人気の高いクラシックポルシェだが、オリジナルをひたすら守るのではなく、より使い勝手を高めたいユーザーに向けた支援をポルシェAGは進めてきた。2015年にリリースされた993型以前の911に装着可能な1DINサイズの「ポルシェクラシック・ラジオナビゲーションシステム」もそのひとつだったが、ここにきてさらにシステムを進化させた旧型ポルシェ用インフォティメントシステムが登場。「ポルシェクラシック・コミニュケーションマネジメント(PCCM)」という長い名前を持つ後付けアイテムが発売された。

クラシックポルシェのインテリアの雰囲気を壊さずに装着でき、周囲のスイッチ類とのバランスも考えられている。日本への導入はまだ発表されていない。

PCCMはラジオナビゲーションと同じく1960年代の911や後の924、928などのインパネにもすっぽり収まる1DINサイズのものと、996以降の911やボクスターなどに対応する2DINサイズの「PCCMプラス」を用意。スマートフォンの接続によりApple CarPlayとDAB+と呼ばれるデジタルラジオの利用が可能となり、PCCMプラスはアンドロイドオートにも対応。最新のインフォティメントシステムの活用が可能となる。

なによりも嬉しいのはそのデザインで、シンプルながらクラシックポルシェのインテリアの雰囲気を壊さずに装着でき、周囲のスイッチ類とのバランスも考えられている。機能は最新のデジタルオーディオと同等で、価格も1DINのPCCMが1439.89ユーロ(日本円で約16万6000円)、PCCMプラスが1606.51ユーロ(約18万5000円)とリーズナブル。日本への導入はまだアナウンスされていないが、日本ではナビなどの機能が使えなかったラジオナビゲーションシステムとは違い、スマートフォン連動なのでナビゲーション機能などは使えるはずで、細かい部分はどこまで実用可能となるか未知数ながら、国内販売も期待できる。

1DINサイズの小さい画面は、操作性は今ひとつかもしれないが、スマホをホルダーで置くよりはずっといい。ぜひ純正パーツとして日本でもディーラーなどで購入できるようになって欲しいものだ。

ル・ボラン2020年7月号より転載

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