カッコイイ四座Zが初めてのキット化!
近年、様々なヒストリックカーを精力的にプラモデル化しているハセガワから、またも衝撃の新製品アナウンスがなされたので、ここでお伝えしておこう。完全新金型1/24スケール・キットとして今年11月中旬発売予定の「ニッサン フェアレディZ(Z32)300ZX ツインターボ 2by2(1989)」である。
【画像33枚】美しいプロポーションからリアルな細部まで、キットの詳細を見る!
フェアレディZと言えばもちろん日本を代表するスポーツカーだが、四代目・Z32型系は所謂「日本車ヴィンテージイヤー」である1989年に登場。Z32もこの年を特別な年とした名車のひとつである。初めて3ナンバー専用となったボディは、幅広く、短いディメンションを活かした迫力あるスタイル。
搭載されるエンジンはV6のVG30DEとそのツインターボ版VG30DETTの2種。特に後者は、市販車ではこのZ32で初登場(専用でもある)となったエンジンだが、最高出力はスカイラインGT-RのRB26DETTと並ぶ280PSで、当時国産最強のパワーを誇った。足周りには四輪マルチリンク式サスペンションとスーパーHICAS(日産式四輪操舵)が採用されたが、これらがあの「901作戦」の成果であることはよく知られている。
Z32の特筆すべき点として、2by2(四座バージョン)のデザインの巧みさが挙げられる。それまでの世代において連綿とラインナップされ続けてきた四座モデルながら、そのルックスにはどこか胴長感が否めなかったのだが、Z32では、一見して2シーターとの差異を指摘することは難しい。Z32の2by2は、初めての格好良いバイツー(2by2の愛称)として、非常に歓迎されたのである。
ハセガワならではの緻密な再現ぶりに発売が待ち遠しい!
実車の説明が少々長くなったが、今回ハセガワがキット化するのは、このZ32の2by2だ。Z32については、先行するキットとしてタミヤやフジミの1/24モデルがあるが、無論どちらも2シーター。四座モデルのプラモデル化は初めてのことである。今までは2by2を作りたければどちらかを改造するしかなかった訳だが、このハセガワ製キットが発売されれば、もはやその必要はない。もちろん、ハセガワならではの精緻な再現によるZ32というだけでも見逃せないだろう。全カーモデラ―注目必至の熱いキットだ。
ハセガワからはパーツ(テストショット)と完成見本の写真がすでに公開されているので、目を皿のようにしてご覧いただきたい。いつものように徹底した実車取材が行われているとのことだが、それも頷ける再現ぶりである。ボディプロポーションの見事さは言うまでもなく、まさに実車そのもの。インテリアも、彫りの深いダッシュボードや、柔らかさを感じさせるシートなど、見所は多い。シャシー裏面はパーツ状態でしか分からないが、これもまた緻密なモールドを随所に見て取ることができるだろう。
ボディはレッド成型、メッキパーツはヘッドライトおよびドアミラー鏡面がツヤ有り仕上げ、ホイールがツヤ消し仕上げ、さらにウィンドウの塗り分けシールも付属する。価格は3,630円(税込)、発売時期は今年11月中旬。
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