電動モビリティに最適化したテクノロジーを搭載!
ピレリは、最新世代の SUV 用として開発された高性能オールシーズンタイヤ、新Scorpion(スコーピオン)MSを発表した。
従来のScorpion Verde All Season と Scorpion Zero All Season の後継となるこの新製品は、ピレリのエコ・セーフティ・デザイン哲学に基づき、最高水準の安全性と環境負荷の低減を両立させ、ウェットでもドライでも優れたグリップを発揮し、従来モデルよりも転がり抵抗が低減したという。各国の需要に対応するため、特にアジア市場で要求される快適性に加えて、アメリカ市場で好まれるロングライフも実現、SUV 用として軽いオフロード走行や雪道走行も想定して設計されてたとのこと。
3/4が電動SUV用スコーピオンMSタイヤ
最新のプレミアム SUV やプレステージ SUV 用として誕生したスコーピオンMS には、自動車メーカーからの要望に応じてモデルごとにピレリの主要なスペシャリティ技術が搭載され、とりわけ、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車向けの Elect テクノロジーが採用されているという。
その一例が、イタリアメーカー初の完全電動SUV、マセラティ・グレカーレ・フォルゴーレ。ピレリは新たに 2 種類のスコーピオンMS――フロント/リア 255/50 R19、フロント 255/45 R20、リア 295/40 R20(いずれも Elect マーキング付き)――を開発した。
この新しいタイヤは、スコーピオン・シリーズがいかに電動モビリティに適しているかを示すもので、スコーピオン全シリーズの 30%以上がElect テクノロジーを採用したとのこと。その他特筆すべきテクノロジーとして、パンク防止システムのシールインサイド、タイヤの空気圧がゼロでも走り続けられるランフラット、走行中のキャビンノイズを低減する PNCS(ピレリ・ノイズ・キャンセリング・システム)などがあるとしている。
将来的には、自動車メーカーの要望に応じて、新型 P Zero E でデビューしたばかりのピレリ RunForwardも搭載される可能性があるという。この新技術はパンクしても走行を継続できるようにするものであり、バッテリーを優先してスペアホイールが付属しないことが多い電気自動車では、ますます重要な機能となってくるという。
新しい M+S トレッドパターンデザイン
また、新スコーピオンMS は季節によるタイヤの交換が不要として設計されている。この目標を達成するため、ポリマーと特殊樹脂の新配合により、グリップ性能とウェット&ドライブレーキング性能を向上させ、サイプは雪上性能を最適化するよう設計されたという。さらに静粛性と快適性についても従来より25%騒音が低減したとのこと。これは、カスタマイズされたピッチ配列、特殊な間隔と傾斜のメイングルーブ、そしてシングルプライ・カーカスによるものだという。
このカーカスは、「軽量かつ強靭で、路面からのあらゆる要求を吸収し、ドライビングをより快適なものにすると同時に、ステアリングの精度を向上」。転がり抵抗は、コンパウンドとトレッドパターンの最適化により低く抑えられ、さらにタイヤが横方向や縦方向の力を受けても接地面の変形は一定に保たれているため、タイヤの寿命を通して均一な摩耗を保つとしている。
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