11月11日、東京都江東区にある海の森水上競技場を中心に『ランボルギーニ デイ ジャパン2022』が開催された。今回の目玉は、スーパーSUV『ウルス』に登場した『ウルス・ペルフォルマンテ』の日本初公開だ。
ウルスは既に『ウルスS』へのマイナーチェンジが発表されていて、今後はこのペルフォルマンテと2グレード体制となる。ちなみにマイチェン後のモデル名に”S”が付くのはアヴェンタドールと同様の手法。一方のペルフォルマンテはガヤルド時代の後半に登場した、ハイパフォーマンスモデルに与えられる車名だ。
【画像15枚】ランボルギーニ デイ ジャパン2022の模様はコチラ
ウルス・ペルフォルマンテは47kgの軽量化が図られ(2150kg)、4リッターV8ツインターボが650→666HPとなったことで、パワーウェイトレシオが3.2kg/HPに向上。フロント回りのデザイン変更とリアスポイラーの追加などで空力と冷却を見直し、ダウンフォースが38%、空力が10%、それぞれ改善したという。
また前後スプリングの強度が増し、20mm車高を下げ、前後トレッドを16mm拡大。トルクベクタリングのキャリブレーション変更、ペダルレスポンス向上、ギアシフト改良、発進時のブーストビルドアップ&トラクション強化など、細かくも、そして効果がありそうな改良を重ねてきている。ダートラでも楽しめるラリーモードの追加もトピックだ。
その結果、8月のペブルビーチで行われた世界初公開に先駆け、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでタイムトライアルを実施。10分32秒064という市販SUVレコードを17秒短縮する快挙を見せた。
ランボルギーニ躍進の立役者、ヴィンケルマン氏が来日!
会場にはイタリア本国から関係者が来日していて、その中に、ランボルギーニの会長(プレジデント)&CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏の姿もあった。
ヴィンケルマン氏は、2005年から2016年までランボルギーニの代表(チェアマン)&CEOを務め、その後、クワトロ、ブガッティと”グループ内異動”を経て、2020年12月1日にランボルギーニに復帰した、近年ランボルギーニ躍進の立役者だ。
ヴィンケルマン氏復帰後もランボルギーニはそれまでの好調を維持していて、今年も販売の新記録達成は確実。日本市場は世界5位とこれまた好調で、人気のあまり、約1年半分の受注残があるほどだという。
今年はウラカン・テクニカ、ウルス・ペルフォルマンテ、ウルスSと3モデルがデビューし、今月末にはオフロード走行可能なウラカンのデビューも予定するが、今年は内燃機関のみを発表する最後の年になる、とヴィンケルマン氏はプレゼンで語る。
ラインナップはここから2年でガラリと変わるそうで、口火を切るのは来年第二四半期に登場するアヴェンタドール後継モデルで、これはV12のプラグインハイブリッドになる。ウルスも2024年前半にはハイブリッド化するとのことだ。
2028年には、現在の3シリーズに加え、第4のモデルとして4シーターのフルEVを追加。「より日常使いをしてもらうモデルになる」とはヴィンケルマン氏のコメント。
2030年には現在と比較して80%のCO2削減を目標としていて、「史上最大額の投資となる」が、それが叶うのも「ウルスの成功があったおかげ」だという。ちなみに2030年時点で合成燃料が使用可能な法律環境にあれば内燃機関を残す可能性もあるが、その環境になければ諦める、とも語っていた。
150台ものランボルギーニたちがパレード!
我々メディア向けのプレスコンファレンスはお昼過ぎからの開催で、夕方には150台ものランボルギーニが連なるパレードランを実施。残念ながら筆者は時間の関係で見られなかったが、この会場をゴールとして、その後、参加向けのイベントも開催された。
こうした日本人のランボルギーニへの愛の深さや熱狂ぶりは、恐らくどの国も負けないものだと実感しているが、それもこうしてランボルギーニが好調で続いているからこそ、情熱を捧げる相手がいるというもの。その立役者となったヴィンケルマン氏の功績、そして近年のウルスの成功は、いずれも不可欠なものだった。
来年2023年はランボルギーニ70周年となるが、会場にも掲げられていた『FOR BAR RAISERS ONLY』のキーワードよろしく、環境問題など目の前に立ちふさがる”バー”をランボルギーニはこれからも越え続けていくに違いない。
【会場風景】イオタSVRやカウンタックLPI800-4などの姿も!
最後にこちらは会場風景。”日本で一番有名なイオタ”と言えるランボルギーニ・ミウラ・イオタSVRを筆頭に、昨年限定車で往年の車名が復活したカウンタックLPI800-4、来年登場するアヴェンタドール後継モデルのV12プラグインハイブリッドの先行開発車的役目も果たしたシアンのロードスター、ドゥカティ・ディアベルのコラボモデル、ウルスの始祖とも言えるLM002、ウラカンSTO、アヴェンタドールの最終モデルとなるウルティメを展示した。
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年式: | 2017年 |
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走行距離: | 0.7万km |
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走行距離: | 0.2万km |