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プリミティブなマツダ3

今回の試乗車はマツダが誇るスカイアクティブXを搭載した特別仕様車だったが、2Lユニットは回す愉しさも味わうことが可能。

プリミティブな魅力、という点では実はマツダ3も負けていない。その外観は、元々合理性を重視して生まれたFF2ボックスの体裁を取りながらもスタイリング重視。長いノーズとコンパクトなグラスエリア、ボディサイドの繊細な映り込みなどが持ち味となる造形は、あえてファストバックと名乗るに十分な説得力を持っている。

FFハッチとしては異例なロングノーズ、繊細なリフレクションが印象的なサイドビューなど、マツダ3はデザインに見どころも多い。

スカイアクティブXを筆頭に、搭載エンジンは多彩。室内は、外観ほど思い切ってはいないがスポーティな仕立て。サイズを思えば、室内空間の広さはごく標準的だ。

また、試乗車は先進性が自慢のスカイアクティブXモデルだったが、今回改めて感銘を受けたのはいまや古典的とも言える走りの愉しさだった。その技術的な特長は、市販のガソリン車では唯一となる燃焼方式なのだが、6速MTとの組み合わせだと自然吸気エンジンをリミットまで回す面白さが実感できる。もちろん、本来は効率を重視したユニットなのでことさらスポーティな味付けが施されているわけではない。だが、ターボが全盛の現代にあって昔ながらの息吹が、それも5ドアのモデルで味わえるとなれば、マニア的にはそれだけでも守るべき貴重な存在と言うことができるのだ。

いまどきの乗用車では、もはや珍しいMTが用意される点も特長のひとつ。シフトフィールのチューニングも上々で操作は小気味良い。

【Specification】マツダ3ファストバックX ブラックトーンエディション
■全長×全幅×全高=4460×1795×1440mm
■ホイールベース=2725mm
■車両重量=1430kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+電気モーター/1997cc
■最高出力=190[6.5]ps(140[4.8]kW)/6000rpm
■最大トルク=240[61]Nm(24.5[6.2]kg-m)/4500rpm
■トランスミッション=6速MT
■サスペンション(F:R)=ストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ=215/45R18
■車両本体価格(税込)=3,245,000円
■問い合わせ先=マツダ ☎0120-386-919
※[ ]内は電気モーター

フォト=柳田由人、安井宏充/Y.Yanagida, H.Yasui (Weekend.) ルボラン2022年8月号より転載

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小野泰治
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