クロカンブームといえばこの形でしょう!アオシマ製プラモ「日産テラノ」を3ドアに改造!【モデルカーズ】

2022/03/13 12:00

斬新だった三角形の側面ウィンドウ

テラノは、日産がかつて生産・販売していた四輪駆動のSUVである(海外向けには今も存在)。SUVというよりはクロカン四駆、RVなどといった方がイメージ的には相応しい感じがあるかもしれない。その登場は1986年、バブル景気に乗ったクロカン四駆ブームを代表する1台だからだ。日産の四輪駆動専用車としてはすでにサファリがあったが、テラノはそれよりも手頃で、乗用車感覚で乗れるモデルとなっていた。フロントノーズの形状から分かる通り、そのベースはダットサントラック(D21型系)である。

前述の通り四駆ブームに乗って、競合車種であるハイラックスサーフとともに非常に人気を博したテラノは、当時アオシマからプラモ化されている。それがここでお見せしている、1/24スケールのテラノである。アオシマのテラノは同車唯一のプラモ化だが、1989年秋に追加された5ドアの3L V6ガソリン車をキット化している。当初は3ドアのみだったテラノは、斬新なサイドウィンドウ形状も注目を集めたものだが、5ドアでは当然ながらごく常識的なウィンドウ形状となっている。やはりテラノはこの形……という気持ちを鎮めるべく、3ドアへと改造を行ったのがこの作品なのだ。

一見「大改造」っぽい3ドア化だが、実はさほど難しくない。5ドアと3ドアの基本寸法・形状はまったく同一で、5ドアの前ドアは3ドアからそのままの流用だし、ルーフパネルもドア後方のプレスがわずかに異なるのみで、リアピラーの角度やハッチゲートの形状も共通だから、改造はごく簡単な工作で事足りるのだ。作例は元のキットと同じく1989年式の3L V6の3ドア車を再現した。

前後フェンダーアーチにはエクステンションが一体モールドされている。これは初期型には無いディテールだが、1989年時点では全グレード標準装着なので、削り取る必要はない。ちなみに1986年式とはフロントグリルの形状が異なるため、ホイールアーチを素に戻すとグリルの改造も必要になるのでご注意を。またこのエクステンションは1993年に追加されたワイドボディ車のオーバーフェンダーとは形状・寸法ともに異なる。サイドアンダーミラー(通称キノコミラー)は入っていないが、1991年以降の装備なので、これも不要である。

インテリアは少々床が高くシートや側面トリムの天地が寸詰まりな感はあるが、組立ててしまえばまったく気にならない。ダッシュ周りのディテールには普通の乗用車と異なるヘビーデューティな雰囲気がよく表現されている。前後シート形状は3ドアも5ドアも共通なので、キットの部品をそのまま使っている。

側面ウィンドウ形状を変更する
それでは実際の制作過程を見ていこう。制作に使用したのは前述の通りアオシマの5ドアである。まず、写真のようにCピラーとセンターサッシ(リアドア内の支柱)を切り取り、開口部を繋いで四角く仕上げる。この段階では窓枠のモールドを残しておくのがポイントだ。内側からボール紙を当てて2ドアのピラーを描き込み、型紙を作る。クォーターウィンドウの下側の窓枠を除去し、型紙に合わせて細切りした1.2mm厚のプラ板を接着、窓下端のボディパネルを作る。さらに、型紙に合わせて細切りしたプラ板で斜めのピラーを作り、固着したら型紙を外す。

開口部を切り抜けば型紙は反対側にも使える。ピラーがツライチになるように、接着の時にはテープで表側から固定。そして斜めピラーの上部に裏からプラ板を当て、光硬化パテを盛りつける。ツライチになるまで削ったら、1mmプラ角棒を接着して窓枠を作る。三角形の小窓の上部ルーフはプレス形状が5ドアと違っているので、光硬化パテを盛って造形。ドアのスジ彫りは、光硬化パテで埋めた上から瞬着で固めた。こうしておくと塗装後のヒケが比較的出にくい。リア周りは凹ラインのモールドが一部不足しているのでスジ彫りを追加。リアピラーのガーニッシュは5ドアとは天地寸法が異なるので、ポリパテとプラ板で作り直した。

ドアトリムはキットパーツを使用。リアドア部分を切断、同寸のプラ板を接着し、その上にトリムパネルの形状を貼り重ねた。アウトマウントのスペアタイヤは実車ではオプションであり、標準では荷室内に置かれている。作例もその状態を再現すべく、アウトマウントのカバーにプラ板で蓋をして流用。下側を3mmほど切り詰め、フロア側にも四角い凹みを作って載せている。

サイドステップもアウトマウントのスペアタイヤ同様オプションなので、取付けずシンプルなルックスに仕上げた。ボディのリアゲート下にはスペアタイヤマウントの基部モールドがあり、右リアコンビランプの上下にも取付け穴があるので、それぞれ平らに均してある。ボディカラーは2ドアのテーマカラーであるレッドパールをイメージし、Mr.メタリックカラーGX215メタルブラッディレッドにC100マルーンを同量加えたもので塗装している。

作例制作=北澤志朗/フォト=服部佳洋 modelcars vol.232より再構成のうえ転載

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