トップパフォーマンスモデル「ティグアンR」も設定
7月1日、フォルクスワーゲンはSUVの「ティグアン」にマイナーチェンジを実施したことを発表した。
ティグアンは2008年に初代が誕生。2016年に2代目に生まれ変わり商品力に磨きをかけた。ティグアンは欧州では最も成功したSUVとなっており、2019年にはグローバル販売台数が91万1000台に。初代から数えると累計で600万台を販売する、世界で最も売れているSUVの1台に成長した。
新型はフロントマスク及びリヤエンドのデザインを一新。フロントグリルはよりワイドになり、スポーティな形状のバンパーを組み合わせた。ヘッドライトに新しい「IQ.LIGHT」と呼ぶLEDマトリクスライトを採用した点もニュースだ。テールライトのデザインも凝ったもので、流れるように点滅するシーケンシャルウインカーが採用されている。なお、ボディ前後などに装着されるVWのエンブレムは、先ごろ発表された新デザインだ。
インテリアはさらなるデジタル化を促進。メーターパネルやセンターパネル上部ディスプレイだけでなく、エアコンの調整パネルもタッチスライダー式を採用。インスツルメントパネルは比較的シンプルだが、機能性の高さを感じさせるデザインにまとめられている。インフォテインメントシステムは最新世代の「MIB3」が採用された。
4WDシステムの「4MOTION」には、電子制御式LSD「XDS」を組み合わせた「4MOTIONアクティブコントロール」が設定され「オンロード」、「オフロード」、「スロー」、「インディビジュアル(個別設定)」の4つから、走行状況などに合わせてドライビングモードが選択できる。
このほか、最高210km/hまでの車速で部分自動運転を可能にする「トラベルアシスト」や、harman kardon製480Wサウンドシステムのオプション設定も新しい。
そして新型には、ゴルフなどに設定されているトップパフォーマンス仕様の「R」が、ティグアンとして初めて設定された。搭載エンジンやパフォーマンスデータは今後の発表を待つことになるが、「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」が搭載され、走行状況に応じて前後アクスル間、さらに左右輪間で駆動力を最適に配分し、より質の高いドライビングダイナミクスを実現しているという。
さらに新型ではプラグインハイブリッド仕様「eハイブリッド」もラインアップ。こちらも詳細は未発表だが、EVモードによる最高速は130km/hをマークするとのこと。
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