これまでにも911 GT3のマフラーを使ったサウンドバー、911ターボの20インチリムを使った壁掛け時計、911 GT3 cupのテールスポイラーを使ったウォールシェルフなど、をラインナップしてきた“マスターピース”シリーズから、新たにオフィスチェアが発売された。ポルシェオーナーはもちろん、ポルシェ好きのあらゆる方に!
※この記事はル・ボラン2017年9月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ポルシェドライバーズセレクション/ オフィスチェアー
先日フランスから伝わってきたニュースは衝撃的だった。パリ協定の目標達成に向けた計画として、2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を終了させると発表したのだ。すでにドイツ連邦議会は2030年までにエンジン車販売を禁止する決議案を採択し、オランダやノルウェーでは2025年を目処に同様の法案も提出されている。もちろんまだ議会レベルだったり、石油産業の抵抗やインフラ整備などハードルは高く、そう簡単には実現できないだろうが、少なくとも時代の趨勢はそちらに移行するということだ。
クルマ好きとしてはちょっと焦る。ただでさえ残された人生、乗れるクルマも少ない上にその選択肢も限られていくようで。911だってターボが主流のラインナップになったし、かくなる上は乗り替えるか! 単にいい訳にしか過ぎないようだけど。
だがそれこそエンジン車が走れなくなったさほど遠くない未来、ノスタルジーに浸りながらこんな椅子に座っているのかも知れない。それがポルシェドライバーズセレクション マスターピースのオフィスチェアだ。
シートセンターパーツにオリジナルポルシェと同じアルカンターラを採用し、レッドステッチが施される。脚部はつや消しのブラック仕上げ。価格:783,000円(税込み)
ポルシェの椅子と聞くと、かつてポルシェ・デザインから発表された名作を思い出す。ポルシェ・デザインは、ポルシェ創始者フェルディナンド・ポルシェ博士の息子フェリーの長男ブッチーが設立したデザイン会社で、コンタックスのカメラやIWCの腕時計など数多くのデザインを世に送り出してきた。ポルトローナ・フラウ社から1982年に発売された椅子もそのひとつで、エルゴノミクスを導入し、背の部分を人間の脊髄のような構造で構成した。911デザインの中心人物だったブッチーならではの斬新なデザインだ。
一方、こちらは実車のオリジナルパーツを使い、その優れたデザイン性を共有するマスターピースシリーズで、911のオリジナルスポーツシートである4ウェイプラスを使用している。ポジション設定レバーやヘッドレスト裏側のジャケットフックなど実車と同様の仕様に、充電池を内蔵し、背もたれ調整も電動になっている。
新たに発売開始となったオフィスチェアは、ポルシェ911のオリジナルスポーツシート「4ウェイプラス」を使用。シート面、ひじ掛け部分にはブラックのオリジナルポルシェインテリアレザーを採用し、ヘッドレスト部にはポルシェクレストがエンボス加工されている。手動高さ調節、電動式バックレスト角度調整機能を搭載するほか、ジャケット用フック、脚部にはキャスターが装着される。価格は679,320円(税込み)。
座ってみると実車と変わらぬホールド感ある座面に、背のフリースリング機能やアームレストの高さや位置も設定でき、チェアとしての快適性も損なわない。まさに乗らずしてポルシェが体験でき、これなら仕事もポルシェ並みに最速で片づくかも知れない。むしろ走りにいきたくなっちゃうんだろうな。
ポルシェドライバーズセレクション/ オフィスチェアー
オフィスチェアーRS
シートセンターパーツにオリジナルポルシェと同じアルカンターラを採用し、レッドステッチが施される。脚部はつや消しのブラック仕上げ。価格:783,000円(税込み)
オフィスチェアー
ポルシェドライバーズセレクション「マスターピース」は、ポルシェのオリジナル部品を実際に使用し、その優れたデザイン性を共有するというコンセプトから作り出された製品。
●問い合わせ先:ポルシェカスタマーケアセンター/TEL:0120-846-911 https://www.porsche.com/japan/jp/