グループの写真展を通じて西胆振の雲海を世に伝える
本企画の北海道エリアで紹介しているオロフレ峠、地球港、測量山展望台、壮督公園のすばらしい雲海写真は、すべてteam雲海というグループのメンバーが撮影し、この本(企画)企画のために提供してくれたものだ。現在、メンバーの数は10名。西胆振エリア(北海道胆振地方の西武/登別市から室蘭市、洞爺湖にかけての地域)で風景写真をおもに撮り続けているアマチュア写真家のグループである。
登別カルルス温泉・ホテル岩井の副支配人で、team雲海代表を務める今田丈嗣さんが写真を撮り始めたのは今から4年ほど前のこと。ただし、仕事の関係でカメラを手にしただけで、風景写真にも興味はなく、それどころか雲海の存在さえ知らなかったという。
そんな今田さんが雲海写真の虜になるきっかけは、知り合いと山菜採りに行くため、たまたまクルマでオロフレ峠を越えたことだった。2014年5月、濃い霧の立ちこめる寒い朝で、オロフレ峠を上るときも「うっとうしい霧だな」と思いつつ運転していた。
ところが、オロフレ峠までの中間点に近づく頃から視界がクリアになり、頭上には青空が広がり、ふと横を向くと雲の上! その時の驚きと感動は今でも忘れられない。クルマを停められる場所を見つけると、夢中でカメラのシャッターを押し続けたという。
その後、登別の海霧や洞爺湖の雲海も撮影した今田さんは、ほかにも西胆振には多くの雲海スポットがあることを知り、これらを地域全体でPRできないものかと考えるようになる。そのため、フェイスブックを通じて地元の写真愛好家に写真の提供をお願いして、2015年9月、西胆振の雲海・海霧をテーマにした初の写真展を開催した。このとき、地域を盛り上げるにはグループで活動した方がいいという意見があり、今田さんが代表となってteam雲海が発足したのだ。
これまで写真展を開催したのは十数回。その活動を通じて西胆振の雲海は徐々に知られるようになり、team雲海の写真もさまざまなメディアで取り上げられるようになっていった。テレビ局からの取材依頼も増え、全国放送の番組に出演し、西胆振の雲海を日本中に紹介することにもなった。
「このすばらしい公開をより多くの人に伝えたい。知ってほしい」
オロフレ峠で初めて雲海を見た時と変わらぬ気持ちで、今後も活動を続けたいと今田さんは言う。
文:佐々木 節/撮影:平島 格
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