Q2はFFに割り切ったモデル
X2よりもワンサイズコンパクトなQ2はFFに割り切ったモデルだ。X2よりも軽いため、1.4Lターボでも2Lターボに負けないくらいの加速性能を持っている。タイヤも実用的な17インチを履くので、高速周回路の乗り心地はかなりよかった。タイヤとサスペンションのコンビネーションのバランスがよく、上質なライドフィールを作り上げている。乗り心地の項目があれば、オーバーオールでX2に肩を並べるレベルにある。ロールやピンチングといったバネ上のボディの姿勢変化はX2よりも少なく、サスペンションがしなやかでありながら、ダンピングが効いている。こうした作り込みの良さはアウディのクルマづくりの深みなのだろう。
エンジンはロングセラーの1.4Lターボだが、そろそろ刷新する必要があるかもしれない。メルセデスのC200は48Vのサブ電源を使って、1.5Lとは思えないパフォーマンスを実現している。DCTのデメリットは発進時のもたつきだが、そこをマイルドハイブリットでカバーしている。街中のストップ&ゴーを繰り返す場面でどうしても気になるのが、DCTのギアボックスなのだ。
Aクラスが市場投入されたことで、このセグメントは輸入車と国産車が入り乱れる激戦区となるだろう。選択の決め手は数値性能ではなく、乗り心地を含めたドライバビリティではないだろうか。
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