スバルなどが無人航空機の衝突回避試験を実施

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ドローンを含む無人航空機の衝突事故回避システムを構築。相対速度100km/hで試験

日本のJNCAPではオフセット衝突試験では64km/hでクラッシュバリアに衝突させ、衝突被害軽減ブレーキの試験では30-60km/h、車線逸脱抑制は60-70km/h走行時の回避性能で安全性を評価しており、この速度域がひとつの目安となっている。自動車においてはこの速度域での回避性能が要求されるが、今後は「空飛ぶクルマ」に進化する可能性のある無人航空機(ドローン含む)にもこうした自動回避性能が必要と見て、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)やスバル、日本無線などが衝突回避試験を実施した。

今回の衝突回避試験は無人航空機が40km/hで、有人ヘリコプターが60km/hで飛行し、相対速度は100km/hで実施。この速度での回避試験は世界初で、カメラやレーダーを搭載した無人航空機が有人ヘリを感知して回避できることが実証されたという。

無人航空機には日本無線製のレーダーや日本アビオニクス製のカメラ、スバル製の自律管理装置が積まれており、この速度での回避が可能となったことでヘリ同士の衝突事故や墜落事故、ニアミスを防ぐ知見が得られたという。


クルマとはあまり関係ないかもしれないが、今後災害対策などで増えるであろうドローンの安全性確保につながる試験となったことはたしかで、今年下期には離島を模した環境での回避試験を行う考えだ。

ル・ボラン2019年10月号より転載

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