新型パサートを皮切りに市販車に導入
フォルクスワーゲンは7月に、新世代のマニュアルギヤボックス「MQ281」を開発したことを発表した。
日本の新車市場において、マニュアルトランスミッション(MT)を搭載する車両は一部を除いてほとんど市販されなくなったが、欧州を含むグローバル市場では、まだまだMTを搭載する車両が市場で確かなシェアを持っている。
このたびフォルクスワーゲンが新たに自社開発したマニュアルギヤボックス「MQ281」は高効率設計で、エンジントルクは200〜340Nmに対応。最大7.89という高いギヤスプレッドにより、大型車でも良好な発進に貢献し、エンジン回転数の低い高ギア走行時の燃費節約にも寄与。ギヤハウジングも最適化され、騒音や振動も低減させているという。さらに二酸化炭素の排出量は、従来のMTギヤボックスと比べて1kmあたり5g削減。環境への配慮もなされている。
「MQ281」は、今年のジュネーブ・モーターショーで初披露された新型パサート(日本未導入)を皮切りに、市販車に導入される見通しだ。
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