CクラスのESP介入はさすがのひと言。FFながら滑らかなダブルレーンチェンジを見せてくれたのはパサート【清水和夫のDST】#69-4/4

パサートもFFながら滑らかなダブルレーンチェンジを見せてくれた

VOLKSWAGEN PASSAT

●Wレーン平均通過速度:70.45km/h(★★★☆)

今回のダブルレーンチェンジはFRとFFの違いも明らかになった。ブレーキを踏んで隣のレーンにステアリングを切り込む時、パサートはCクラスよりもフロント荷重が重いからといって、ステアリングの利きが甘いわけではなかった。ステアリングを切った時、むしろパサートのほうが安定していてESPの介入は少な目だった。そのため、平均通過速度は若干だがパサートのほうが速い。CクラスはFRなのでESPを少し強めに利かせる設定なのかもしれない。しかし、パサートは元のレーンに戻る時、フロントへのイナーシャの影響もあり、ステアリングの過渡的な応答性が甘くなってしまった。とはいえ、パサートのダイナミック性能は信頼できるものといえる。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2016年6月号より転載

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