それはAMG GTの高性能バージョン
前回よりもかなりスッキリと擬装の取れた姿のAMG GT Rの画像が届いた。グリル部を除けば顔つきのディティールはほぼ見えている状態だ。いまだ隠されているグリルは昨年のジュネーブでみせたGT3のような縦スリットになるのか、スポーツ系メルセデスの定番の横一本バーになるのか? が気になるところだ。それよりも、これほどのハイパフォーマンスカーにしては意外にも端正な印象である点が好ましい。
前回書いた「ダウンフォース指向の空力デザイン」だが、だいぶ擬装の外された現時点でもその印象は同じ。フロント左右の開口は大型スプリッターを備えているし、センター部はやはり上下に気流を配分する意図が強く、リアのユニークな形状のディフューザーと合わせて、ボディ下面の気流の流し方はロードカーの通例よりずっと本格的にダウンフォースを狙っている。ただし、前回カナードと見えたものはバンパーへの擬装用付加物だったようで、これはスッキリなくなっている。
リアウイングはそれほど大きくないし、幅も高さもロードカーとして妥当なレベルに抑えられているが、ルーフは後方に流す気流に良いカタチで、ボディ側面からもスムーズに流れを引き込んでいる。テールライトに挟まれたリアトランクにキャビン換気用と思われるエアアウトレットが2個開いているのもユニーク。空力に効くCピラーやクォーターウインドー部の滑らかさを追求した結果なのだろう。
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