フォルクスワーゲンの3Dプリンター活用術とは?

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米HP社とパートナーシップを締結

3Dプリンターは自動車の製造においても活用が進んでいる。フォルクスワーゲンも注力しているメーカーのひとつで、9月11日に米国のテクノロジー企業HP(ヒューレット・パッカード)社とのパートナーシップを締結した。

フォルクスワーゲンの技術計画・開発責任者であるマーティン・ゴードは次のように語っている。
「HPの新しいメタルジェットプラットフォームは、自動車業界にとっても未来に向けて重要な一歩を踏み出します。私たちはHPのメタルジェットプロセスを採用することによって、金属の3Dプリントをはるかに簡単なものにしました。関連するコンポーネントに応じて、生産性は最大50倍まで上昇する可能性があります」

HPのメタルジェットプラットフォームの導入により、量産車に用いられる構造部品は2〜3年で印刷することが可能になった。自動車を構成する部品の6000〜8000点すべてに対応できるわけではないが、生産コストや時間を大幅に節約できるという。

フォルクスワーゲンでは20年以上前から3Dプリント技術を活用している。今年6月にパイクスピーク・ヒルクライムレースで記録を樹立したEVレーサー「ID Rパイクスピーク」は、3Dプリンターによって約2000ものパーツのモデルが作られて開発されたほか、実際の車両に使われたパーツそのものも、いくつか作り出したという。

今回、HPとの提携により、ドイツのヴォルフスブルクにあるメタル3Dプリンターセンターは施設を拡大。次なるステップとして現在取り組んでいるのは、シフトノブやリモコンキーの金属パーツといったステンレス鋼を用いたパーツの印刷。今後はアルミニウムなどの素材にも着手していく計画だ。

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