BGMはヴァン・ヘイレンの「悪魔のハイウェイ」!
まもなく北米で正式受注が開始されるアキュラNSXの最新CMが公開された。1分間のロングバージョンで、新型NSXに投じられた先進性と精密さがうかがえる映像となっている。なお、こちらは2月7日に行なわれるアメリカンフットボールの国民的イベント「スーパーボウル」で放映されるために制作されたものだ。
アルミのインゴットが融解されてさまざまなパーツが成型され、組み立てられていく冒頭を見ていると、完全機械化されたラインで製造されているのだろうかと思えてくる。実際は新型も職人の手が少なからず入るのだろうけれど、ほぼ手作りの印象が強かった初代とは隔世の感だ。
いかにも強力そうな溶接機、シンプルな押し出し材の組み合わせだった初代よりはるかに複雑な形状となったモノコック、カーボン製パネル、LEDを用いた前後のライト類など次々と映し出されるディテールもまた、いかにも最新のスーパーカーらしさに満ちている。
初代同様、金属部分はほとんどアルミが用いられているが、途中に現れるクランクシャフトは当然ながらスティール製。それが回転するシーンは、珍しい75度バンクのV6エンジンであることを暗示しているのかもしれない。ちなみにこのバンク角は、かつてホンダ製F1エンジンでも採用されている。市販車ではイスズ・ビークロスが同バンク角の3.2リッターV6を搭載していた。
エンジンを始動して走り去っていく終盤のシーンでは、その音を聞くことができる。初代の高回転型の自然吸気V6らしい高音成分の混じった、いかにも高出力を意識させるサウンドとは違い、過給器付きであることをうかがえる、背圧の高そうな力強い音質。電気モーター3基と4WDがあればこそとはいえ、0-60mph(約97km/h)加速3.0秒の公称値もこのサウンドなら納得だ。
なお、発売は米国が2月25日、日本は夏頃になる模様。米国価格は15万6000ドル(約1890万円)からとのことなので、日本でも2000万円を切るスタートプライスが予想される。
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