【国内試乗】「スバル・クロストレック」リニアなハンドリングと快適な乗り心地を併せ持つクロスオーバーSUV

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先代までは「XV」と呼ばれていたスバルのクロスオーバーが「クロストレック」というグローバルネームを得て、4代目へと進化。今回公道にて試乗する機会に恵まれたのでその模様をレポートしたい。

街中から山路まで卒なくこなすマルチプレーヤー

クロストレックという車名は”クロスオーバー”と”トレッキング”を組み合わせた造語で、カジュアルなトレッキングシューズのように街中からアウトドアまで、どんな風景にも似合うクルマ、という意味が込められているという。

 

インプレッサのクロスオーバー版というコンセプトは変わらないが、バンパーやフェンダーまわりに樹脂パーツを多用、縦方向への印象を強めアクティブなスタイルを押し出している。

【写真30枚】街中から山路まで卒なくこなすマルチプレーヤー、スバル・クロストレックの詳細を写真で見る

今回の試乗はそんなネーミングを体験できるかのように、一般道~高速道路~ワインディング、すべてをひと通り走ることができた。

センターコンソールには11.6インチの縦型ディスプレイを搭載し、最近のスバル車おなじみの姿に。

国内のクロストレックに用意されるパワートレインは2Lの水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」で、トランスミッションはリニアトロニック(CVT)だ。走り出しから非常にスムーズでありながら、CVTのラバーバンド感も少なく、SI-DRIVEのモード選択を「S」にすればスパン、スパンと歯切れよく多段変速もこなす。試乗の発着場を出て、まずは一般道~高速道路を走行したのだが、シグナルダッシュや高速道路の合流、追い越しでもなめらかで十分な加速力を見せてくれた。

エンジンは2L水平対向4気筒+モーターのe-BOXERを搭載する。

そしてクロストレックがより真価を発揮したのはワインディングだ。高速道路を降りると試乗コースは山路へ、標高が上がるにつれて道が狭くなり、場所によっては対向車とすれ違うのがやっとというくらいだったのだが、クロストレックはステアリングの切りに対して素直に回頭してくれるので、コーナリングでも不安感は全くなかった。

先代までラインナップされていた1.6Lの自然吸気エンジンモデルは廃止となり、代わりにFWD仕様が追加となった。(試乗車はAWD)

これにはインナーフレームを採用したボディの剛性感と、2ピニオン化されたEPS(電動パワーステアリング)による、自然かつリニアなコーナーフィーリングによるところが大きいだろう。

その名の通りクロストレックはシティユースからアウトドアまで、安心してこなせる魅力が備わっていることを実感できた試乗であった。

【Specification】スバル・クロストレックLimited
■全長/全幅/全高=4480×1800×1575mm
■ホイールベース=2670mm
■トレッド(前:後)=1560mm:1570mm
■車両重量=1610kg
■エンジン型式/種類=FB20 /水平対向4 気筒DOHC16V+ モーター
■総排気量=1995cc
■圧縮比=12.5
■エンジン最高出力=145ps(107kW)/6000rpm
■エンジン最大トルク=188Nm(19.2kg-m)/4000rpm
■モーター最高出力=13.6ps(10kW)
■モーター最大トルク=65Nm(6.6kg-m)
■燃料タンク容量=48L(レギュラー)
■燃費(JC08/WLTC) =18.8km/L:15.8km/L
■トランスミッション形式=CVT
■サスペンション形式(F:R)=ストラット/コイル:ダブルウィッシュボーン/コイル
■ブレーキ(F&R)= V ディスク
■タイヤ(F&R)= 225/55R18
■車両本体価格(税込) =¥3,289,000

フォト=スバル

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2023/04/28 17:30

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