エンツォとその情熱に捧げられたライティングショーは、なんと約104万個のLEDポイントライトを使用!
フィオラノ・サーキットの50周年を記念して、マラネッロのフェラーリ・ミュージアムでは、この有名なサーキットの歴史に焦点を当てた新しい展覧会を開催している。この展覧会の目玉として、2022年6月15日(水)にフィオラノ・サーキットそのものを舞台にした壮大なライティングショーが開催され、これがギネス世界記録に認定された。
展覧会では、サーキットが1972年にエンツォ・フェラーリの意向で開設されてから現在の活動まで、50年の活動を豊富なアーカイブ画像やビデオコンテンツで紹介している。
「サーキットのすべてのセクションで車両の動的挙動をテストすることができ、これによってそれぞれの問題点を容易に特定できるようにしなければならない。これからは、フィオラノのテストに悠々と合格しない限り、どんなフェラーリもサーキットに持ち込んだり、生産に入ったりすることを認めない」
エンツォ・フェラーリマラネッロの創業75周年という大きな節目を記念して、フィオラノ・サーキットで開催されたライティングショーの映像は、展覧会で見ることができる。
このショーのため、サーキットは巨大なLEDパネルとなった。172,000個の照明、1,039,280個のLEDポイントライト、89kmのLEDストリングが使われ、総面積は112,958.27平方メートルに及ぶという。この驚くべきショーは、エンツォとその情熱に捧げられたものだ。情熱を受け継いだ大きなフェラーリ・コミュニティーは、75年前にマラネッロから始まり、今や世界の隅々にまで広がっている。
この破格のライティングショーは「世界最大のLEDイルミネーション・サーキット」として、ギネス世界記録に認定された。展覧会では、フェラーリの50年の歴史の中で最も重要なマイルストーンを紹介するヒストリカル・セクションのほか、フィオラノ・サーキットにとって特別な意味を持つ2台の車両を展示している。
◆Ferrari 3.2 Mondial Cabriolet
1988年、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世がマラネッロを訪問し、フィオラノ・サーキットにゲストとして足を運んだ際に、重要な役割を演じた車両。法王は、フィオラノ・サーキットで行われた記念すべきイベントに出席し、エンツォ・フェラーリと会っただけでなく、たっての希望でFerrari 3.2 Mondial Cabrioletに乗り、エンツォの息子であるピエロ・フェラーリの運転で、コースを数周走行したという。今回展示されているのは、まさにその車両だ。
◆Ferrari 150 LM
マラネッロの「プロトタイプ」は、当初から特別な雰囲気を醸し出していた。それは、フェラーリのメーカーとしての優れた独創性、神秘性、そして華々しい成果を示すものだからだ。これらは、フェラーリモデルの特徴である徹底的な研究から生まれた開発ツールであり、その結果、想像力をかき立てるテクノロジーにあふれたモデルが生み出され、そのたびにフェラーリに熱い注目が注がれた。
これらプロトタイプは唯一無二であり、例外なく、終わることのない時代を象徴する存在だった。なぜなら、比類なきモデルと勝利の記憶として生き続けるからだ。こうした傑作の多くは、現在、愛好家の手に渡り、フェラーリが採用したソリューションのユニークさと独創性に敬意を表して、芸術作品として大切に保存されている。
フィオラノ・サーキットの50年の歩みと、常に極秘で行われてきた膨大な開発テストを結びつける1台として、2014年のFerrari 150 LMが展示されている。この「テストベンチ」は、当時最高のパフォーマンスを誇ったLaFerrariをベースに、アッセンブリ、コンポーネント、エアロダイナミクスの改善を追求し、最先端のソリューションが採用された。これらは、ホームコースでの幅広いテストで得られたデータから導き出された。
http://auto.ferrari.com/ja_JP/
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