【動画あり】「EVパンダ」初試乗! 「日産リーフ」のモーター搭載で加速感ハンパない!

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節約大好き元住宅設計士のママリーノさんによる、EVパンダプロジェクト、今回はご本人による初試乗編をお送りいたします。「EVセドリック」製作過程のYouTubeに感銘を受け、電気自動車コンバート事業を展開するOZモーターズにて大好きな「FIAT Panda」を「コンバートEV(電気自動車に改造)」に改造した「EVパンダ・ママリーノ号」とは?

こう見えて、4台ともEVです!

2022年5月12日、横浜にあるOZモーターズに、ついに完成した「EVパンダ・ママリーノ号」を迎えに訪れました。その日は、「EVセドリック」オーナーの陰山さん、「EV-BMW」の神保さんもお越しくださり、古川さんの「EVビートル(e-BUG)」も含めて4台のコンバートEV車を工場の前にズラリと並べることに。「ママリーノさん、運転してみますか?」と古川さんがおっしゃったのですが、カチカチに緊張していたので移動はお任せすることに。というよりも、OZモーターズに到着後、慌ただしくて、「EVパンダの運転方法」などの説明を受ける間もなかったので、運転できるはずもありません(^_^;)その後、「インスタライブ」を行い、ランチの横浜名物「崎陽軒のシウマイ弁当」を食べ終わった頃、陰山さんから、

EVパンダ・ママリーノ号「運転しましょう!!!」

ついに、「EVパンダ・ママリーノ号」を運転するお誘いの声がかかりました♪古川さんは、午後からは別のお仕事があり、私はまだ「EVパンダの運転方法」を教わっておりません!緊張で大パニックの私でしたが「コンバートEV」車歴3年、大先輩の陰山さんが、運転を教えてくださることになりました!

11年ぶりに、FIAT Pandaのドアを開けたのですが、親指でボタンのように押すと、「カチャ」っという音。もう、可愛すぎます!!

私がFIAT Pandaで一番気に入っていたのが、前座席の横についているレバーを「クイっ」と持ち上げると、前の座席が「クルン」と回転?するように前方に移動して倒れるのですが、この「不思議な動き方」のおかげで、後部座席に大人が乗り込む時にも、間口が広々としていて乗りやすいのです!初代FIAT Pandaは1980年から発売され、幾度かのモデルチェンジがされてきましたが、こんなに使い手の事も考え尽くされた「機能性&空間デザイン力の高さ」には脱帽です!

ドライブの時には、後部座席の横にある窓を開け、前方のキャンバストップを「パタパタン」と開けて走れば、清々しい風が車内を吹き抜けます。前座席はいいのですが、後部座席に座っている人には、風が顔面直撃ですが(笑)陰山さんは「いいな~!走りましょうよ!これで電気自動車はいいな~!!」と走りたくてたまらないご様子♪ご自身もFIAT Pandaを2台乗っていたことがあるPanda好きなので、2人でPanda Loveトークが止まりません。

いざ、初運転!!!

やっと、運転します(笑) まず、モーターを始動!私は「スイッチ」を押して始動させるようになっているのだと思い込んでいました。だから、エンジン車の時の鍵穴に、FIAT Pandaそのままの「鍵」を入れて回すことでモーターが始動するということが、本当に意外でした!ブレーキを踏みながら、鍵を回すと。。。「ウウウウ」という低いブレーキからのモーター音がして、スピードメーターの赤い針が、「グルン」とMAXまでまわり、0に戻ると、READYと書かれた小さい丸いランプが緑色に点灯しました。

もう、すでにいつでも走り出せる状態になっているようです。あとは、オートマのレバーを「D」に入れ、サイドブレーキをおろして、アクセルを踏めば走り出すはず! 軽くアクセルを踏み動き始めても無音です! 「音がしない!!!!」ビックリです! もう少しアクセルを踏むと「ヒュー」というモーター音。運転が久しぶりすぎて、スピードがなかなか出せずに慌てていましたが、少し走ると静かだという音以外にも、「エンジン車の時との違い」に気づいてしまいました!

パワステのついていないFIAT Pandaなのに、ハンドルがものすごく軽いのです!!!後で古川社長に確認しましたが、ボンネットの中がエンジン車の時よりも、部品数が少なくスカスカになった分、車の前部が軽くなったため、ハンドルが軽くなったのだそうです。そして、広い道に出た時に、アクセルを踏むと、「スー」っと静かに滑らかに加速しました!40km/h。

そこで、興奮した2人は「Pandaとは思えない~!!!」(ハモっています(笑))エンジン車のFIAT Pandaとは全く違う「音・加速・振動・滑らかさ」に、もう笑うしかありません! なかなかスピードを上げない私を、隣で煽る陰山教官。「ちょっと踏んでみてくださいよ。グッと。」広い直線の道路で信号待ちの後、スタートでアクセルを「グッ」と踏み込むと。。。「シュ~」っと加速。「速い!もうこれはPandaじゃない!」さらに興奮する2人(笑)あっという間に60km/h!軽くアクセルを踏んだだけなのに、加速が速く、なめらかで気持ちいい~!!1台目のFIAT Pandaを廃車にした後、普通車、軽自動車を乗り継いできましたが、こんなに運転が楽しいと思ったのは初めての経験でした♪

古川さんは、「EVになっても操作性・見た目の美しさは変わらないように、旧車の元のインテリア部品を活かした改造」をしてくださります。レバーは元のSelectaのままです。見た目はオートマ車のままですが、「電気自動車」なので、オートマ車、ミッション車という枠も取り払われ、誰でも運転できるのです!! 助手席の陰山さんは、「市販車のEVみたい!」「いいな~セドリックこんなんじゃないもんな~!」「PandaはコンバートEVするのにピッタリですよ!」「これ凄い!」「いいな~欲しいな~!」と(笑)本当に、元々「EVパンダ」として生息していたのではないかと思うくらいに快適でした♪

こうして初ドライブを楽しみ、OZモーターズの工場に戻り、バックで駐車。全ての操作が、エンジン車の時のFIAT Pandaと同じなのがまた面白い(笑)

ただ、前方に運転中にはあれだけ軽かったハンドルが。。。一旦停まって、いざ、バックで動こうとすると、FIAT Pandaそのものの「重ステ」だったのには、「これが実際の姿なのよね♪」と、本当に愛らしく感じました。待ち焦がれていた「EVパンダ・ママリーノ号」!初運転こそドキドキでしたが、今では電気自動車の運転にも慣れ、楽しく街乗りを楽しんでいますよ(^^♪

「運転してもよかとですか?」

運転中の私の隣で、始終、「いいなあ~」を繰り返していた陰山さん。運転したくてたまらない圧が、ずっと伝わっていたので(笑)待望の「EVパンダ・ママリーノ号」を運転してもらうことに!!「やった~!懐かしい~!」ブレーキを踏みながら、鍵を回す、スピードメーターの赤い針が、「グルン」とMAXまでまわり、0に戻ると、READYと書かれた小さい丸いランプが緑色に点灯。陰山さんは、この「スピードメーター」が気に入ったご様子で、「かっこいい~!」と何度も、入り切り。「EVセドリック」が完成したのが3年前。その興奮している様子を見ているだけで、この3年で「コンバートEV」の技術が著しく進化しているのだと感じることができ、鳥肌が立ちました。細い道路で、すでにグイグイ加速する陰山さん。そして静かな「EVパンダ」。「ハヤッ!」「いいな~!!」「これいいな~!セドリックに乗ったら全然ちがいますよ~!」「モーターの音も全然違います!」踏み込んだ時の「ウィ~ン」というモーター音と加速感に、「これは電気自動車っぽいですね!」と。私は心の中で「セドリックも電気自動車ですよね?」と疑問でしたが、どうやら乗り味が違うようです

「リーフのモーターはいいなあ~!」とつぶやき続ける陰山さん(笑)「EVセドリック」にはアメリカで一般的に改造電気自動車用によく使われていたモーターが載せられているとのことです。「EVパンダ」の後に「EVセドリック」に乗せていただきましたが、モーターの音、振動の迫力が!!同じ「コンバートEV」車とは思えなくて、それもまた楽しかったですよ(笑)

古川社長が作ってくださった「EVパンダ」は、見た目が普通のFIAT Pandaとほとんど変わらず、運転をしてみなければ「電気自動車」とは誰にも気付かれない完成度の高さでした!! 陰山さんは「Panda好きな人も、これ絶対に欲しがりますよ!」と。。。私もそう思いたいのですが。。。実際は。。。

 

陰山さんのように、新しい電気自動車に試乗する機会が多く、「電気自動車」が「次に購入する車の選択肢」として「当たり前」と考えられる方は、まだ非常に少ないというのが現実ではないでしょうか? 私自身も、FIAT Panda独特のエンジン音や振動が大好きです。しかし、私は「オートマ車しか運転ができません」「電気自動車」が欲しかったのではなく、私にとって、大好きな「FIAT Panda」を、壊れる不安なく一生楽しく乗り続けるための選択肢が、ネット検索してたどり着いた「コンバートEV」でした。現時点で、『FIAT Pandaを「コンバートEV」してまで乗り続けたい!』と考えているオーナーはほとんどいないのではないかと思います。政府の方針で、「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と言われていますが、ガソリン車自体に乗ることが禁止されているわけではありませんから。とは言っても、車と共にオーナーも確実に年を重ね続けます。故障時には部品の調達がどんどん難しくなっていくのは避けられないでしょう。そんな時に、「コンバートEVしたFIAT Pandaに楽しそうに乗っていた人がいたな」と、思い出してもらえ、「コンバートEV」がFIAT Pandaを乗り続けていくための選択肢の一つになってくれれば嬉しいです。

「コンバートEV」の可能性!進化は止まりません♪

古川さんは、『「古い車に長く乗っていく」という意味では、今の時代には「コンバートEV」が合うんだと思います。「コンバートEV」っていうのは、「新車の電気自動車よりも長生きする」と思いますよ(笑)』とおっしゃっていました。私の「EVパンダ」には、リーフのモーターと、20kWhのリーフのリサイクルバッテリーが使われています。高速道路ではなく、街乗りであれば、満充電にすると約100~140kmくらいの距離を走ることが可能です。近々、三菱と日産から発売されるEV軽自動車のバッテリーも20kWhと、「EVパンダ」と同じ容量です。

現在の自動車産業の流れとしては、以下のようになっています。
・メーカーは「新車EV」に旧型EVより、走行距離が長く性能の良い「新型バッテリー」を採用する
・ユーザーは「自分の旧型EV」にその「新型バッテリー」を、載せかえることはできない
・メーカーは、バッテリー容量が一定以下に減少した場合、無料で修理や交換を行って規定のバッテリー容量を確保する「保証制度」があり、『8年間または160,000km(どちらか早い方が適用される)』

8年後には、今よりも性能が良く、小型で安価、安全な「新型バッテリー」が開発されているでしょう!しかし、上記のEV軽自動車に乗られる方の場合、そのような「新型バッテリー」に乗せ換えることはできません。あくまでも、「既設されていたものと同じバッテリー」への交換しかできないのです。その時、「同じバッテリー」に交換するよりも、より性能の良い「新車EV」に買い替えるユーザーが多いのではないでしょうか?これから「ガソリン車が販売されない時代」がくると、約8年前後で「新車EV」に乗り換えるサイクルになるのでしょうか? 果たして、それが、エコなのか? カーボンニュートラルに繋がるのでしょうか?

ところが、OZモーターズで「コンバートEV」された「EVパンダ」の場合、OZ独自にセットアップされた「バッテリーマネージメントシステム(BMS)」を使っていますので、もしも8年後に「現在の半分の大きさで40kWhの新型バッテリー」が開発されていれば、それに載せ替えることも可能なのです!!「コンバートEV」であれば、技術が進歩すれば、それらをどんどん組み合わせて、進化し続ける事が可能なのです!!すごいと思いませんか??

国には「コンバートEVする個人(企業)」に補助金を出す、又は「コンバートEVの普及(企業)」に助成金を出すことも、ぜひ検討していただきたいですよね♪

text:ママリーノ photo&video:隂山惣一

この記事を書いた人

クルマ大好き歴45年、節約大好き元設計士です。2022年にFIAT Panda SelectaをコンバートEV(電気自動車化)に。自宅はソーラーパネルでの自家発電&売電で、自身のEVパンダや節電などの情報をインスタにアップしています。

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2022/06/10 14:00

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