本格的にカタログモデルとして発進したBBS RE-V7に対して世のチューナー、プロショップたちは熱い視線を送っている。一例としてここに取り上げるレムスコンプリートのGRヤリスは、BBSを含めて日本の技術力を結集させた魅力的なマシンだった。
メイド・イン・ジャパンの底力を感じさせるコラボ
プロトタイプの提案から5年以上の歳月をかけて熟成させ、いよいよ今年からデリバリーの始まったBBS RE-V7が、早くもアフター業界で好評のようだ。今回はレムスが製作したGRヤリスを紹介したい。レクサスのFモデルに特化し、ドライカーボン製ボディパーツや吸排気、足まわりなどを構築して走りの資質を磨き上げてきたレムスが、今度はGRブランドのホットモデルを染め上げた。その仕上げとばかりに投入したのが、冒頭のRE-V7だった。
かねてよりレムスはBBSに憧れを抱いて育ち、実際にレクサスチューナーとなってからもその製品力を肌で感じていた。過去には己の欲するLMのチューナーサイズ(カラー)を限定で作ってもらったこともある。鍛造製法に代表される高い技術に基づく確固たる主義主張がありながら、ユーザー一人ひとりに耳を傾けるBBSジャパンの真摯なモノづくりもまた、彼らの心をぐっと掴んできた。
そんなレムスはRE-V7にも一目惚れした。昨今、BBSが世界のモータースポーツへと挑戦する際に積極的に投入してきた姿カタチである7本クロススポークは、同じくモータースポーツへと挑戦するためのホットハッチであるGRヤリスにはふさわしいホイールだとして投入を即決した。
オリジナルの車高調を駆使して足まわりを煮詰めていった結果として、ふくよかなフェンダーいっぱいにタイヤ&ホイールがぎゅっと凝縮されるかのようなデモカーが完成した。サイズは9.5J×18インチで、前後で若干インセットを変えている。そこに前後255/35R18サイズのアドバンA052を組み合わせた。純正タイヤサイズが225/40R18だと考えると相当にワイドな状態で、しかもディスクは立体感のあるラウンドタイプ。レムスだからこそのチューナーサイズで、車高調による30mmほどのローダウン量と、厳密なアライメント調整を経て実現させた。その立体感のある造形と相まって大径感あふれる迫力満点のアピアランスとなるが、決してドレスアップだけではない本気の走り仕様だ。実際、富士スピードウェイで何度もテスト走行をした上で完成させた。
これら足まわりに加え、随所に備わるドライカーボンパーツなどを含めて俯瞰すると、まるでGRヤリスのさらに上に設定されたホットモデルのような存在となった。RE-V7には純正のGRヤリスに適合する8.0J×18インチ(フラットフェイス)を筆頭に、18インチの中でも多種多様のリム幅、インセットが存在するので、レムスに限らず全国各地のプロショップと協力してセッティングを模索できそうだ。カラーリングだって今回のダイヤモンドブラックを含めて4色が揃っている。
BBSとレムスとの共通項として、そのすべてが日本の技術力を活かして開発、生産される製品だという点も無視できない。RE-V7はBBSの設計開発力はもとより、それを製品に落とし込む職人たちの技術力、さらには一昨年から稼働が始まった1万2000トン鍛造機や、フルオートメーションの塗装工場など最新のインフラが支えたもの。そうした意味でこのGRヤリスは、日本の技術を結集させたコンプリートカーである。それはまるで、お互いの職人魂が呼応しあっているかのような、見事な統一感だった。
サイズ/価格
18inch×7.5J~10.5J/9万4600円~10万7800円(税込)
カラー
ダイヤモンドブラック(DB)/ダイヤモンドシルバー(DS)/ブラック(BK)/ゴールド(GL)
対応車種
BMW/アウディ/MINI/その他国産車等
Shop Information
LEMS
ジャパンメイドを貫いて“F”や“GR”を鍛えてきた
レクサスFモデルやトヨタGRモデルに向けて、ドライカーボン製のボディパーツやチタン製の吸排気システム、足まわりなどを開発する。プロショップとしても頼れる存在だ。
◎神奈川県平塚市天沼3-37 1F-A ☎0463-38-0250
◎URL:http://www.lems.jp ◎営業時間:平日11:00~19:00、土/祝日11:00~18:00
◎定休日:毎週木曜日(イベント等で変更有り)
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