パワーユニットとプラットフォームを全面刷新!
ガソリンもディーゼルも48Vのマイルドハイブリッドを搭載し、新開発の「プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー」プラットフォームを採用した2代目レンジローバー・イヴォーク。アテネで開催された国際試乗会でステアリングを握る機会を得たが、スタイリッシュな見た目はそのままに、走りは格段に進化していた!
2011年にレンジローバー・イヴォークが登場した時のことを忘れられない。まずその3年前にコンセプトカーのLRXが登場した際、美しさに驚いたが、その後そのままの姿で市販されたことにさらに驚き、感動した。問答無用にカッコよかった。
人が乗れるのか!? と心配になるほど絞り込んだリアセクションとSUVなのに3ドア仕様も設定する潔さが生み出したスタイリングのイヴォークは、クーペSUVの元祖ではなかったものの、そのジャンルを確立したモデルだ。
そして新型だ。ランドローバー社として最速で販売台数が80万台を突破したヒット作のフルモデルチェンジとあって、スタイリングはキープコンセプトが貫かれた。変える必要がないというやつだ。ルーフラインはリアへと下がっていき、反対にショルダーラインは上がっていく例の特徴はそのまま。ただし各部がフラッシュサーフィス化され、全体にヴェラールに端を発する新世代デザインが採用されることで、十分な新鮮さを獲得している。
中身は刷新というにふさわしい。プラットフォームは新開発のPTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)が採用された。PTAは今後ジャガー・ランドローバーのエンジン横置き車に順次用いられるほか、親会社のタタブランドの他のモデルにも活用されていくという。
その最大の特徴は電動車に対応した設計となっていること。ガソリンもディーゼルも48Vのマイルドハイブリッドとなるほか、この先PHEVもラインナップする。
マイルドハイブリッドは通常のオルタネーターに代えて出力11kWのBiSG(ベルト・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み込まれ、減速で回生したエネルギーを電力としてバッテリーに貯め、発進をアシストしたりターボラグを埋めたりするのに用いる。17km/h未満でエンジンストップする。マイルドハイブリッド化によりCO2排出量が最大8g/km削減し、燃費が最大6%改善するそうだ。
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