【NEW TIRE TEST 2024】際立つ全方位的性能に“プレミアム”を盛り込んで「グッドイヤー・ベクター フォーシーズンズ GEN-3」

ドライはおろか、ウェットやスノーも網羅するオールシーズンタイヤの、その全方位的性能にさらに“プレミアム”を加えたグッドイヤーの最新作なら、多くのシチュエーションで我慢要らず、1年を通して笑顔でドライブできる。

オールシーズンタイヤは“質感”を求める時代へ

オールシーズンタイヤはもはや「帯に短し襷に長し」という存在ではなくなった。というのがグッドイヤー・ベクターフォーシーズンズ・ジェンスリーの印象だ。もともとグッドイヤーはオールシーズンタイヤの先駆者的存在で、その歴史は40年に及ぶ。今作はロングセラーを続けるベクターフォーシーズンズの第3世代にしてプレミアムモデルという位置付けで、2022年に登場した。現在、第2世代にあたるベクターフォーシーズンズ・ハイブリッドも併売される中で、グッドイヤーがGEN-3(ジェンスリー)に込めた“プレミアム”とはなにか。

ただ通年を通して履けるだけではなく「走行性能と快適性の両立」を盛り込んだプレミアムオールシーズンタイヤ。GEN-3は15〜19インチまで計21サイズ、高重量を見越したGEN-3SUVは17〜20インチまで計5サイズ。

都心を雑踏を抜けハイウェイをひた走り、やがて雪深いエリアへ。そんなロングドライブでまず訴えかけてくるのは、優れたドライ、ウェット性能だ。サマータイヤと遜色がないと言えるほどの身体に伝わる剛性感があり、グリップ力も申し分ない。その上で際立つ静粛性の高さや乗り心地の良さなどを併せ持つ。スタッドレスタイヤにある独特のパターンノイズが聞こえてくることもなく、オールシーズンタイヤということを意識させられる場面は少ない。なお、前作のハイブリッドに比べて、ロードノイズは31%、パターンノイズは36%も低減されたという。

路面温度が下がりやすい橋の上は急にアイスバーンが現れる場所でもある。そうした路面状況を見極める必要はあるが、それでもベクター4シーズンズGEN-3の安心感は高い。スノー&ウェットの走破性の高さに加え、車両側のスタビリティコントロールも活かせば積雪地域でも充分に走れる。

あたり一帯が雪景色に包まれるようになっても安心感は変わらない。積雪路や圧雪路では、その絶対的なグリップ力こそ純粋なスタッドレスには劣るかもしれない。ラフな操作をすればタイヤは簡単に滑り始める。しかし、刻一刻と変わる路面状況が手に取るように伝わることが手伝い、タイヤや路面と対話するように優しい操作を心がければ不安はない。もちろんサイドウォールにはスノーフレークマーク表記が刻まれるので、冬用タイヤ規制であっても問題なく通行できる。それも「かろうじて走れる」というのではない。交通の流れを邪魔するほどの我慢は強いられずスムーズだった。

トレッド中央部にある大型サイプが多くの雪を排出。荷重によってサイプ交差点の開口部が広がりさらに排雪性能が高まる。スノーグリップテクノロジーと呼ばれる技術である。

ただし轍や日陰などの状況で突然現れるアイスバーンなど、氷上では相応の注意が必要だ。それでも路面状況を見定つつ速度などに注意を払えば、意外と走れてしまう。しかし万が一の際を見越してタイヤチェーンなどを常備しておくことは強く推奨したい。

スノーグリップテクノロジーのほか、摩耗が進むと溝が広がり高い排水性をキープするアクアコントロールテクノロジー、強固なショルダーブロックやアンダートレッド、新しいシリカコンパウンドなどドライハンドリングテクノロジーなどあらゆる技術が網羅される。

グッドイヤーはオールシーズンタイヤで「人生を楽しむ人たちへ、好きな時に好きな場所へ行ける楽しさ」を提唱する。季節によってタイヤを交換するという煩わしさから開放されて、1年を通して気の向くまま降雪地域にまで繰り出せるのは魅力的だ。1台につき夏用、冬用と2セットのタイヤを用意しなくて済むのはお財布に優しいし、環境保護の観点からも好ましい。タイヤの置き場に困ることもない。愛車の用途を吟味しつつロングスパンでカーライフを考えたとき、この春からでもベクターフォーシーズンズ・ジェンスリーは充分に検討に値する。そう思わせてくれるほどの全方位的に満足できるグリップ性能と、質の高いライドフィールを持っていた。

問い合わせ先=日本グッドイヤー https://www.goodyear.co.jp/

フォト=山本佳吾 ルボラン2024年5月号から転載

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2024/04/04 11:30

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