元インディカードライバーの「桃田健史」が、日本初開催の「フォーミュラE」の現場で感じたこと

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F1ファン、レースファンとの共通点はいかに?

フォーミュラE東京e-Prix決勝のファイナルラップ、日産のローランドが前を行くマセラッティのギュンターに猛アタック。フォーミュラEを初めて見た人も、自然と気持ちがヒートアップした。
開催について賛否両論があった世界選手権フォーミュラE 2023-2024 シリーズ10 第5戦は、自動車業界関係者もレースファンも、レースそのものや、関連するEV関連イベントを十分に楽しめるイベントだったと思う。

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正直なところ、この翌週末に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリと比較すると、フォーミュラEは日本であまりにも馴染がなかった。マシンのスペックは分からないし、予選や決勝のルールも知らないし、また参加ドライバーの多くが日本では無名だ。

だから、レースファンの中には「EVのF1」とメディアが称することに「これをF1と一緒にするな」と嫌悪感を抱く人もいるだろう。国際ライセンスやスーパーライセンスとの関係性からして、F1より確実に格下のレースと見限る人もいるだろう。そもそも「エキゾーストノートがないなんて……、ワクワクしない」と思う人もいるだろう。そんなフォーミュラEにネガティブな気持ちを持つ人の中でも「そうとはいえ、とにかく実物を見てみよう」と思って現地に来た人もいるだろう。また、「モータースポーツにはほとんど関心はないけれど都内でやるんだから行ってみようか」と思ったレース初心者もいるだろう。

そうした様々な人々の思いが、実際にフォーミュラEの舞台を間近で感じて、どう変化したのだろうか? 
そんな疑問の渦の中で、東京e-Prixを現場で見守った。筆者はこれまで自動車レース関連事業に40年以上携わってきた。その多くがアメリカンモータースポーツであるが、フォーミュラEについては2010年代前半の立上げ期からその動向を定常的に見てきた。
また、日本で市街地レース開催については、90年代の横浜みなとみらいF1構想、北海道小樽でのインディカー構想、そしてお台場F1構想に直接触れてきた。その上で今回、こうした日本初の市街地レースが実施されたことに改めて驚いている。カーボンニュートラルを掲げる、政治の勢いが成し得た奇跡に思える。
ただし「EVであるとはいえ、自然環境やカーボンニュートラルを考える舞台として、こうした大規模でコストが高いイベントが本当に必要なのか?」という、根本的な疑問も消えない…。

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